日本一“ハンサム”な、最年少イクメン知事

新世代リーダー 鈴木英敬 三重県知事

とりわけ、20年に1度の伊勢神宮・式年遷宮は大きな国家的な行事だ。遷宮とは、神社の正殿を修理したり、新たに建てた場合などにご神体を遷すことをいうが、今回で62回目。

62回目といっても甲子園のように毎年カウントするものではなく、第1回の式年遷宮は690年の持統天皇のとき。それから約1300年超にわたって続いている行事だ。昨年は約803万人が伊勢神宮を訪れたが、今年は1000万人突破が期待できる。

観光業のテコ入れ策は?

ここでも早速、鈴木は動いた。南北の回遊性を高めるための周遊パスポートを用意するなどの地元での施策を打ったほか、今夏、東京・日本橋に竣工予定のビルの1、2階に情報発信基地を設けることを決定した。いわゆる都道府県のアンテナショップだが、47都道府県のうち、34が持っているが三重県は従来おいていなかった。

だが、県観光は、県内・関西・中部地区からで約9割を占めており、この部分を従来どおりに攻めるだけでは観光客の大幅増加は難しい。やはり、東京を中心とする首都圏から宿泊を伴った観光客を呼び込みたい。それが情報基地設置の狙いだ。なぜ日本橋か。同地は東海道五十三次の出発点。古来から伊勢へ、京都へと続いてきた「この国のかたち」も意識しつつ、東から人の流れを呼び込もうという戦略だ。

新しい発信基地も、ただの箱モノや物販施設にとどまらない。2階には「三重女子大学」と称し、女性を主な対象とした定期的な情報発信を開始。パワースポットとしての伊勢神宮、海女さんの生き方など豊かな観光資源をアピール、潜在的な三重観光の需要を取り込む。さらに月1回は自ら著名人などを招いてトークセッションを催すなどの「知事ナイト」を実施する予定だ。しかも、費用をガラス張りにして、第三者の目も入れながら、どれだけ効果があったのかを検証する仕組みも準備する。

次ページ地方目線で国の施策へも積極参画
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