(第11回)創意工夫を武器に逆風の採用環境に挑む【ジェーシービー】

--コラボ・インターンの運営内容を教えてください

 時期的なものもありますが、学生は就職活動というより、何か準備をしておかないと、という心理で参加してきますね。最初に、互いの業界と会社の事業を簡単に説明し、「両社のビジネスを掛け合わせるとどのような新しいビジネスが創造できるでしょう」というテーマでグループワークに取り組んでもらう。私たちはファシリテーターに徹して、学生たちから意見を引き出す。そして、ディスカッションさせ、フィードバックをする。そうすると、これまで業界を絞ってから…と考えていた参加者同士が互いの自由な発想に刺激されて「型にはまった考え方では世の中よく見えない」「関係なさそうだけど、いろんなことができる」と気付くわけです。その気付きとは「JCBは世の中すべての企業がビジネスターゲットになりうる存在だ」ということ。実施規模は一回につき100人程度、時間は半日で場所はすべて社内。回数は東阪あわせて全部で11回実施しました。

--御社の呼びかけで実現したのですか

 そうです、当社より企業様に提案し、JCBの「想い」に賛同していただいた複数の企業様と実現しました。新聞にも取り上げられましたし、10年度はもう少し早くからパートナー企業様に相談したいと思っています。

--効果を実感されていますか

 コラボ・インターンがきっかけで選考に参加する人もいますし、現段階ではかなりつながっていますね。参加学生の満足度からも手応えを感じています。堅くならない運営を心がけている点、自由な発想ができる点がいいのでしょう。また、一方でパートナーの企業様からも高い評価をいただいています。09年度に初めて取り組んだ企画ですが、結果は上々です。

--コラボ・インターン以外の取り組みについては

 通常の「1DAYインターンシップ」を夏から秋にかけて100人×10回規模で継続的に実施しています。コラボ・インターンと通常のインターンをあわせて1000人くらいの学生と会っていると思います。
 インターンを除けば、オープンセミナーやWEBセミナーなどをおこなっています。セミナーやホームページなどの採用コンテンツの企画は、すべて自前で実施しています。合同セミナーや学内セミナーなどの外部セミナーは、規模の小さいのも含め、相当数実施しており、企業セミナーへの導線を描いています。

--イベント以外で力を入れているコンテンツは

 採用ホームページにはかなり力を入れています。ホームページの人気ランキングでは高い評価をいただいていますが、09年度はエントリー後の学生専用ページで多くの社員を登場させるという工夫を加えました。人数にして200人のインタビューをみることができます。

--厳しい環境のなかでも選考基準を落とさないという姿勢が感じられますね

 JCBが望む優秀な人材は絶対どこかにいる。そういう人を見つけに行こうという狩猟型の採用に取り組んでいます。
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10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

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