採用プロドットコム株式会社
実施期間1ヶ月、実働約19日間、日当1万円、参加学生数約1800人---ワークスアプリケーションズの入社パスは、このインターンシップをパスした学生にしか出ない。そして晴れてパスを獲得した学生には、入社までに3年か5年の猶予期間が与えられる。この入社猶予制度を成立させるインターンシップには、学生の持つ能力を見極める実践的ノウハウと高邁な理想がこめられている。今回は、このワークスアプリケーションズの採用をマルハダカにします。
--ワークスアプリケーションズというと、日本では他にあまり例がない採用直結型のインターンシップとして有名です。まず、貴社のインターンシップの実施までの流れをご説明いただけますか。
弊社の「問題解決能力発掘インターンシップ」は、最初にセミナーへの参加呼びかけを告知し、筆記試験とグループディスカッションによる選抜を行い、セミナー参加者のおよそ1/10の学生がインターンシップに参加できる資格を得るという流れになります。--インターンシップはいつから実施されているのですか
2002年からですが、実はその年の春までは新卒を採用するという計画はありませんでした。ところがある日、突然CEOの牧野に呼ばれて、新卒を採用したいと伝えられたのです。牧野は、当時6ヶ月間もかけて実施していた「プロフェッショナル養成特待生」(現在の名称は「問題解決能力発掘プログラム」)と呼んでいた第二新卒対象の見極め型採用方式で今から新卒採用をできないか、「面接と筆記だけで人の能力はわからないから、同じスタイルで新卒採用をやりたい」と言うわけです。私自身、大きな衝撃を受けると同時に、当時の学生に対する弊社の認知度で、1ヶ月間もの長期のインターンシップに学生を集められるのかとかなり不安になりました。それでもやるしかないということで、6ヶ月のエッセンスを1ヶ月に凝縮したプログラムを考え、突貫工事で準備し、7月からインターンシップをスタートさせたのです。--当時の知名度や1ヶ月という学生の拘束期間を考えればかなり厳しい条件ですが、計画通り参加者は集まりましたか。
確かに大変でしたが、開始の7月までになんとか100人を集めました。当時は試行錯誤で、夜の方が参加しやすいかもしれないと昼間と夜間のコースに分けて、一日二回実施したりしました。しかし、夜間コースは携わる社員、参加する学生の双方に負担が大きすぎましたね。昼間だけにして春と夏に時期をずらして実施する現在の形式にしたのは三回目からです。トピックボードAD
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