(第12回)日本最大級のインターンシップを実践する企業【ワークスアプリケーションズ】

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--参加する学生にはかなりプレッシャーがかかりそうですが、プレッシャー耐性について何か感じていますか。

 最終的には個々に相当幅はありますが、弊社のインターンシップに集まる学生は、「いっちょうやってやるか」というチャレンジ精神の強い人が多いようです。弊社のインターンシップの難易度やおもしろさを先輩などから聞き、大変なことを認識しつつチャレンジしてくるわけです。世の中一般では、相対的にプレッシャー耐性は弱くなっているかもしれませんが、弊社にはそのような学生が集まりにくいのではないかと思います。

--確かに優秀層といわれる学生の間ではかなり認知が高まっているようですね

 これは私見ですが、ワークスのインターンシップは「あなたに能力があるのかどうかを見極めて、その能力にあったフィールドで活躍してください」ということを明示するための取り組みです。弊社の採用活動であることは間違いありませんが、少なくともインターンシップそのものは、弊社の採用のためにだけ取り組んでいるものではなく、日本の優秀な人材を少しでも発掘したいという思いをこめて、億単位の膨大なコストと人の力を投下しているのです。
 ですから、ワークスのインターンシップにチャレンジした先輩の評判や話を聞いて、「入社する気は無いが、自分もやってやろう」という動機を私たちはまったく否定しません。
 言い切ってしまえば、インターンシップを突破した学生が仮にワークスを就職先に選ばなかったとしても、その経験が本人の思考やキャリアにプラスの影響を与えられればそれでいいのだ、と経営者以下、携わっている社員は思って取り組んでいます。

--高邁な理念ですね

 実施規模、必要な費用、携わる社員の負担を考えれば、単に目先の一般的な採用活動レベルの話で説明できません。いかに学生を集めて、いかに実現するかと考え、実行するだけでも社員の成長につながると思いますし、参加する学生も成長のチャンスがえられると思っています。携わる社員も様々なことに傾注して成長を実感していると思います。

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