"友達申請"してくる、上司との距離の取り方 「伴走型」マネジメントが流行ってますが……

✎ 1〜 ✎ 31 ✎ 32 ✎ 33 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

若手社員は思いのほか上司と一緒に飲んで、仕事の話もしたいのです。ドライに割り切って、職場の上司と距離を置きたいのだと、決めつけるのは早計です。ただ、踏み込み過ぎも望んでいないのが、難しいところ。「2軒目も行くか……」と聞くと、

「すいません。明日は早いので失礼します」

とサッと帰ってしまいます。この潔さが上司の若い時代との違いかもしれません。まさに「つかず離れず」を若手社員は巧みにコントロールしています。

上司にしてみれば、「あと1歩2歩踏み込んでくれるといいのに」と、本音を語るまでに至らない中途半端な状況と、物足りなく感じてしまうかもしれません。ですが、部下にしてみれば「仕事の相談はできる関係」くらいの距離感がいいのです。

ウザイと思う距離感

ところがそれを理解せず、もっと距離を近づけようとしてしまう上司も増えているようです。

部下にしてみると、「ここまで近づいて来られると、ウザいかも」と感じてしまう距離感とは。

例えば、食品メーカーに勤務しているGさん(26歳)は、職場の上司のPさんとの距離に頭を痛めています。上司に時間が“潤沢に”あるからでしょうか、

・パソコンの前に立って作業を長時間眺めている
 ・仕事の進捗について頻繁に報告を求めてくる

と、“必要以上に”関心を示されている気がしてなりません。「構わないでください」と言いたくなる気持ちをぐっと抑える毎日です。ところが、さすがに勘弁してほしいと思う行動が目についてきました。何かと仕事を手伝いたがるのです。残業して資料を作成しているときや、昼休みに忙しそうにしていると、

「大丈夫か? 手伝うぞ」
 「俺にも手伝わせてくれ」

と声をかけてきます。

次ページ上司は、「伴走型」に挑戦しているのかも
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事