「なでしこ銘柄」 笑った会社、泣いた会社 ユニクロ、花王が選ばれ、ローソン、資生堂が落ちた事情

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ついに発表された「なでしこ銘柄」。2月26日に明らかになった17銘柄は、意外な顔ぶれとなった。当選確実と思われたローソンや資生堂が落ちた一方、大同特殊鋼や住友金属鉱山など男性の職場のイメージの強い銘柄が数多く入った。その理由は何故か。「CSR企業総覧」(小社刊)のデータも参考に検証してみたい。

1業種1銘柄の壁

東京証券取引所と経済産業省は、2月26日に「女性の活躍」する経営効率の高い東証1部銘柄、いわゆる「なでしこ銘柄」17社を選んだ。選ばれたのは、マルハニチロホールディングス、積水ハウス、アサヒグループホールディングス、東レ、花王、住友ゴム工業、旭硝子、大同特殊鋼、住友金属鉱山、ダイキン工業、日産自動車、ニコン、東京急行電鉄、KDDI、豊田通商、ファーストリテイリング、三井住友フィナンシャルグループの17業種の17銘柄だった。

異業種のものを比較することは難しいとして、特定の業種への偏りを避けたため、1業種1銘柄というシビアな選択となっている。この結果、女性の活用に積極的とされる業種で、有名企業が次々と落選する結果となった一方で、意外な特殊鋼や非鉄銘柄が入るサプライズが生まれた。

女性人材を積極的に登用している企業という説明があったが、多くの業界で女性役員数の多い企業は、同ゼロの企業に敗れる結果となった。これは、女性の活躍度の評価方法が女性のキャリア促進と、仕事と家庭の両立サポートの大きく2つの視点だったため。とくに後者の両立サポート、ワークライフバランスの点で、落選に泣いた企業も多そうだ。

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