アフリカで最も「柔軟」なマダガスカルの流儀 気質はアジア寄り、ビジネスはフランス流

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マダガスカルの「柔軟さ」には学ぶところがたくさんあります。
アフリカ大陸にある国なのに、気質はアジア寄り、ビジネスはフランス寄りと、さまざまな要素が混じっている国。それがマダガスカルです。
「柔軟」という言葉を地で行くマダガスカルの人には学べる点がたくさんあります。マダガスカル大使館 臨時代理大使、ラソアマナリヴォ・ロゼット・ララティアさんに聞きます。

さまざまな地域の文化が混ざっている

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――大使館のお部屋に入った途端に、バニラのよい香りがしました。

マダガスカルのバニラです。バニラの世界総生産の60%をマダガスカルが占めているのですよ。ご存知でしたか?

――日本のスーパーで売っているチョコレートにマダガスカル産のバニラを使用しているものもありますよね。正直なところ、マダガスカルといえば子ども向けのアニメ映画のアフリカ動物の印象が強く、それ以外で身近なものがあるのにびっくりしました。

マダガスカルにはアジア、フランス、アフリカ、アラブの文化が混ざっていると言ったら驚きますか? 地理的にはアフリカ大陸の近くにありますが、祖先はインドネシアやマレーシアから来ているアジア人です。ですから、顔もアジアに近い人が多いのです。

さまざまな地域の文化が混ざっているので、マダガスカルは8個目の大陸とも言われることもあるほどです。私たち自身もアフリカ、アジアどちらに属しているのかと聞かれると、どこを言っていいのかわからないため「マダガスカルはマダガスカル」と答えます。それぐらい多様な文化が混ざっています。

――知り合いのマダガスカルの人たちが「アフリカの各国から来た人たちの中にいると、彼らのテンションについていけない」と言っていました。

それはわかります。私たちの行動スタイルはアジアなのです。マダガスカルの人は控えめでオープン、優しくアジアの気質に近いです。

でも面白いのは、ビジネスの形式はフランスだということです。Yes/Noをはっきりと言います。フランスの占領下に入った時に、書類や公的な文書などはすべてフランス式になったため、マダガスカルではどんな詳細なことも書類に残すことが重視されています。

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