戦略的に移民を受け入れる「カナダの流儀」

そこにはブレない「多様性」がある

米国のすぐ横、カナダへの注目が高まっています
米国ドナルド・トランプ大統領の就任で、難民・移民問題がクローズアップされています。しかし、近隣の国がみな同じように行動するわけではありません。特に注目されるのが、隣国・カナダの動向。ジャスティン・トルドー首相は1月末には信仰を問わず難民を歓迎する姿勢をツイッターなど通じて示すなど、独自の姿勢を貫いています。
多種多様な人種・民族・宗教をもつ人たちが暮らし、「モザイクの国」とも呼ばれるカナダには、多様性へのこだわりも独特です。そうしたカナダの流儀について、カナダ大使館 参事官(投資・資源エネルギー・先端製造業部)のアンドレア・クレメンツ氏に聞きました。

「カナダでは、多様性は弱さではなく、強さなのだ」

――トルドー首相が国連総会での演説で"In Canada, we see diversity as a source of strength, not weakness."(カナダでは、多様性は弱さではなく、強さなのだ)とおっしゃっていたのがとても印象的です。

カナダの強みは「多様性」です。カナダは「モザイクの国」といわれるとおり、さまざまな人が住んでいます。地域によってウクライナ系の人が多いところ、アジア系の人が多いところなど、さまざまな特色があります。世界の縮図をみているようですよ。

政治の世界でもそうです。移民省の大臣はソマリア出身の難民で、ほかにもアフガニスタンの難民や移民の大臣もいます。内閣の5割は女性です。また、LGBTI、北米の先住民族、障害のある大臣もいます。

トルドー首相は「内閣はカナダそのものを表すものにしたい」、カナダとはどんな国ですか?と聞かれたときに、内閣の構成をみせて「これがカナダです」と言えなければ、カナダを代表する組織とはいえない、と言っています。

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