――今回、内閣府主催のシンポジウムでのスピーチに向けて、私が矢野さんに教わったことの一つが「準備の大切さ」でした。
スピーチが苦手、うまくいかない、とおっしゃる方は、みなさん同じような勘違いや誤解でつまずいているんです。それらはしっかりと準備さえすれば解消できるものなんですよ。もし、職場でスピーチやプレゼンを指示された場合は、以下の「3つの準備」をしてみてください。
「メインメッセージ」と「タイトル」を混同していない?
①目的を明確にする
「プレゼンそのもの」が目的になってしまっていませんか? ビジネスの現場においては、プレゼンの向こう側に目的があります。たとえば、売りたい商品について知ってもらうこと。そして「買いたくない」「買う必要がない」と思っている人を説得すること。その上で「やっぱり買ってみようかな」と行動変容を促すことなどです。
ところが、多くの人は懸命に準備したスライドを説明し、スライドデータを示すことに終始してしまいます。あなたは何を売るために、どのように説得し、買ってもらうのか。今一度確認してみてください。
②メインメッセージを明確にする
「メインメッセージ」と「タイトル」を混同していませんか?
×「新商品のご提案」 ← メインメッセージではなく、タイトル
〇「この新商品で20%の経費削減ができます!」 ← メインメッセージ
メインメッセージは、つまり「キャッチコピー」だと思ってください。CMや選挙ポスター、新聞の見出しなどを見ると勉強になります。聞き手に何を伝えたいのかを明確にしましょう。
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