撃沈…「スピーチでスベる人」によくある誤解

蓮舫に進次郎、「プレゼン上手」はここが違う

――実際に「プレゼン上手」「スピーチ上手」な人は、どんなふうに話していますか?

参考にできる実例として、よく知られている2人の政治家を挙げたいと思います。

①自民党衆議院議員・小泉進次郎氏の場合

今年7月投開票だった参議院議員選挙は、選挙権が18歳以上に引き下げられたことが話題になりました。新聞報道によると、小泉さんはJR秋田駅前の街頭演説で聴衆の若者たちに「君たち何歳?」と問い掛け、「18歳、19歳の人、上がって」と呼びかけ選挙カーの上に上げました。これは「ブリッジング(橋渡し)」というスピーチの技法です。

街頭演説は、事前に「聞き手の分析」をすることができません。そこで小泉さんは自分から「君たち何歳?」と、聴衆に橋を架けたのです。講演者が「私の講演を聞くのが初めての人?」と尋ねて、その場で分析するやり方にも通じます。

小泉さんは「ご当地ネタ」が上手なことでも知られています。スピーチのなかで方言を使い、名産品を食べてみせる。「昨日○○を食べた」と、「相手と共通の経験」を話すのです。

これは私たちも応用できる手法です。プレゼン前にサンプルを配布して「まずは触ってみてください」「まずは食べてみてください」と、その場にいる全員で共通体験をするのです。ブリッジングすることで、ラポール(信頼関係)を築くことができます。

「毎回同じ服装」であることのメリット

②民進党参議院議員・蓮舫氏の場合

この人は「Let’s」の使い方が上手です。蓮舫さんは同じく参議院議員選挙で「将来納税者になる若い人を増やしましょう」「将来社会保障を支える若い人を増やしましょう」と連続で「~しましょう」という言葉を呼びかけ、聞き手を巻き込みました。さらに「次の世代にまわしましょうよ」と話しをまとめています。「~しましょうよ」は、女性らしい上品な印象も与えます。

――プレゼンやスピーチの当日は、服装も悩みます。

男女共通のポイントは2つあります。1つめは「毎回同じであること」です。わざと毎回同じ服を着て、覚えてもらうのです。「また同じか?」と思われてしまうことを不安に感じる気持ちはわかりますが、むしろ「またこの人だ!」と記憶に残してもらうことを選びましょう。

特に男性には「勝負ネクタイは同じものを3本くらい買いなさい」とアドバイスしています。難しければせめて色や柄をそろえること。海部俊樹元首相は、水玉のネクタイがトレードマークになりましたよね?

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