企画を通す人が実践する「2軸グラフの法則」 数字の使い方次第で、説得力は大きく変わる

拡大
縮小
企画を通す人が実践しているデータの使い方とは?(写真:Graphs / PIXTA)
上司に、毎月の売り上げや現場の状況を報告する際に「それ、ちょっと数字で説明してくれる?」と言われて焦ることはありませんか?
そんなときに、
「自分の経験から考えて……」
「○○さんの意見では……」
などとあいまいな言い方をしては、その場がしらけてしてしまいます。それこそ“仕事ができる人(=結論を出してモノゴトを前に進められる人)”への道も遠くなるというものです。
元日産でグローバル役員を前に、多くの企画や課題解決を「数字」を武器に通してきた柏木吉基さんが、ビジネスにおけるデータと数字の使い方を紹介します。

なぜ「数字で説明できないのか」

「数字で説明してくれ」と言われて困った経験を持つ方はいないでしょうか。

でも、「自分はそう思うから」「経験的にそう感じたから」という理由は、単なる主観的な感想でしかなく、上司は納得してくれません。納得されなければ、何も物事は先に進みません。僕がいたグローバル企業ではなおさらで、相手にもされません。

ではどうしたら「数字」で説明できるようになるのでしょうか?

「数字で説明できない」と考えるあなたも、「自分はこうだから、こう思っている」という理由をもっているはずです(もっているから、発言をしたのですよね)。だったら、まずはそれを利用しましょう。

「自分はこうだから、こう思っている」。

これは、つまり「仮説」です。

「仮説」というと難しいものと思うかもしれませんが、なんてことはない「思い付き」も仮説の一種です。

この「仮説」が「数字」に結び付けば、「数字で説明して」納得のいく主張ができるわけです。では、どうしたらいいのでしょうか。

次ページ仮説を数字で解説するコツとは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
ヤマト、EC宅配増でも連続減益の悩ましい事情
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
倒産急増か「外食ゾンビ企業」がついに迎える危機
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
伊藤忠が「8時前出社」導入で出生率急上昇のナゼ
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT