企画を通す人が実践する「2軸グラフの法則」 数字の使い方次第で、説得力は大きく変わる
実はそれは簡単なことです。まずは自分が持っている仮説を
「○○が××だと、△△が□□だ」
という文章に落としてみましょう。
たとえば客足が落ちている理由として、「寒かったから、お客さんが入らなかったのではないか」と考えたとします。
であれば「気温が低いと、お客さんが減る」という文章になりますね。
実はここまでで、
・どのデータで
・何を調べたらいいか
がわかってしまうのです。この場合だと、
・気温と来客者数のデータで
・気温が低い時に本当にお客さんが減っているか
を調べればいいわけですね。
ビジネスに必要なのは、「数字」×「ロジック」です。これが説得力を持ちます。種を明かせば簡単なことですが、意外にやっていない方も多いのではないでしょうか?
うまく数字で説明できない、データ分析ができないという方は、ぜひ試してみてください。
「~の売り上げがいちばん高かった」で終わってないか
僕がもったいないと思うのは、職場で集められているデータがあまり活かされていないことです。
「平均売上高」、「前年同期比」……など、どの職場でも目にするデータの数々。どれもパッと見、綺麗な表やグラフにまとまっているものの、そこから価値ある情報を引き出しているケースは驚くほど少ないのが現状です。
「今年は売り上げが上がったな」「○課の売り上げがいちばん高かったな」で終わっていないでしょうか?
せっかくデータ集めや加工に時間やおカネを使っているにも関わらず、単に結果を社内でシェアして、喉元過ぎればそれでおしまい、では本当にもったいないと思いませんか。これらは「データを整理」しただけに過ぎません。特徴は、「売上高」や「経費」など1種類のデータ(軸)で語られることです。結果をサマリーするにはこれで事足りますが、分析(深掘り)をして、さらに”使える“情報を引き出すには、さらにもうひとつのデータ(軸)と組み合わせ、その関係性に着目することで、数字を眺めるだけではわからなかった裏の意味が次々と浮き出てきます。
その事例のいくつかを、実際のデータを使って見てみましょう。
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