(第2回)セルフリーダーに溢れる企業とは

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内田隆

 前回は21世紀のビジネスパーソンの必須スキルと言われるセルフリーダーシップ力とはどんなもので、いまこそ求められている社会的背景を紹介しました。

 セルフリーダーシップ力とは、自分の目指す何か大切なもののために自ら考え決断し行動し実現する能力セットのことです。例としては下記のような能力を持つことです。

自分のキャリアパス・自己成長の戦略を自身で描き実現する能力
周りの声に惑わされることなく、いまの自分がやるべきことを自身で判断できる選択能力
常にモチベーションを保ち、短期・中期・長期いずれでも成果を出し続ける能力
自分自身を思うように導き輝くことで、自然と評価され周囲のお手本になる能力
知識だけでは突破できない現実を越えられる能力
人を変えることよりも、まずは自分が変わることに集中できる自己責任の能力
 誤解していただきたくないのは、セルフリーダーシップとは「自分のことだけを考えれば良い」「自由に好き勝手に振舞いなさい」「やりたいことだけをやりなさい」という意味ではありません。
 かつて福沢諭吉は『学問のすすめ』で「一身独立して一国独立す」と述べました。数十年変わらぬリーダーの最も大切な資質のひとつに周囲をインスパイア(周囲の人に、自分もやってやろうという気持ちを起こさせることができる)力があります。セルフリーダーシップには「自分を導きながらこのインスパイア力を発揮し周囲のお手本となってください」という意味がこめられています。セルフリーダーシップ力を獲得・強化することで、一身独立(社員力)して一国独立(企業力・組織力)することが実現すべきゴールです。

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