内田隆
35歳はキャリアの鍵となる年齢です。一人前のリーダーとしてチームを率いなければいけない年齢、今の会社での自分の将来が想像できる年齢、転職できるぎりぎりの年齢、本当はやりたかったことを一から始められる年齢、それが35歳です。その一方で仕事に面白みを失う年齢、家庭や育児や将来への心配など様々な苦労に悩まされる年齢でもあります。
どうしたら毎日を生き生きと過ごせて、自分の未来に希望を持てる35歳になれるのでしょう。
自らの力でキャリアも家庭も人生も最高のものにできるかどうかの分かれ道は、自分にはできると100パーセント信じきれるだけの自分を作れているかどうかです。
あなたができると思うことはでき、できないと思うことはできない。
それは紛れも無い事実です。
(マイケル・ジョーダン)
(羽生善治)
自分で限界を決めず努力を継続できれば、きっと夢を実現できるのです。自分には夢を実現するだけの能力はないと思い込んでしまうのでなく、夢見た人生を生きると決意し、実現に向けて戦略を考え具体的に行動してみてください。連載「最強の35歳になる」では自分を「チェンジ」することの大切さや、周囲を導くにはまずは自分を導くためのスキルを鍛えなさいということを教えてきました。
今からセルフリーダーシップの舵をとれば良いのです。
十数年前のアップルコンピュータのコマーシャルを覚えている皆さんも多いと思います。それは、マハトマ・ガンジー、トーマス・エジソン、アルバート・アインシュタイン、モハメド・アリ、パブロ・ピカソ等の映像を流したものでした。シンプルでありながら強烈なメッセージがそこには流れました。
本気で信じている人たちこそが、
本当に世界を変えているのです
Think Different」
彼らは成功したから有名になったからお金持ちになったから「世界を変えることができた」のでは決してありません。もっとずっと以前の無名な(成功すらほど遠い)時代から、自分にはできると信じて毎日を生きてきたのです。ハリウッドには「一流の人間は、一流と言われる前から、すでに一流である」という格言があります。彼らは有名になったから一流になったわけではありません。無名の頃から、信ずべきものを信じ、一流の思考をし、常に行動し、良き関係を築いてきたから、一流の成果を実現し、一流のスターと言われるようになったのです。
学んだことをいつから実行するか? 答えは「今から」です。
スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式でのスピーチの一節を紹介します。
今日から毎日を全力で生きる! 35歳からでも始められます。
連載「最強の35歳になる」もいよいよ最終回となりました。最後にこれからますますリーダーとして活躍される皆さん、後進を育てていく皆さんに私からのメッセージを紹介して、この連載を終わりにしたいと思います。
自らを夢に向かって導きなさい。そしてあなたのその姿を見た周りの人が「自分も同じように夢に向かって自分を導こう」と思ってもらえるように、あなた自身が自らを夢に向かって導きなさい。
ありがとうございました。
マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院経営学修士(リーダーシップ、ネゴシエーション、戦略、起業を専門に学ぶ)。更に、ハーバード大学ビジネススクール、ケネディ行政大学院にてリーダーシップや組織経営を学ぶ。
在学中300人以上の世界のビジネスリーダー、国家元首達と会い、彼等のリーダーシップスタイルを独自に研究。特にビジネスリーダーシップやWin- Win型ネゴシエーションを家庭や趣味に応用した「人生のリーダーシップモデル」を独自に構築し定評を得る。
2007年株式会社フォロードリームを創立し代表取締役会長兼CEOに就任。他人を恣意的に動かすことよりもまずは自らをリード手本を示す「セルフリーダーシップ力」で社員力を経営競争力へと変える経営戦略&リーダーシップコンサルティングや講演、研修、執筆活動など幅広い分野で活躍している。
詳細プロフィールはこちらまで
HP: http://www.followdream.jp Email: info@followdream.jp
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