若手と話が通じない原因は、ズバリあなた! 「世代間ギャップ」って、言い訳じゃ?

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そこで、

「個人情報管理の面で、不用意に資料を置くことは危険。だから、机の上には何もない状態に」
 「アレルギー体質の社員が何人もいて、ホコリが室内にないほうがいいから、窓ガラスをふいてくれる?」

などと噛み砕き、具体的で、納得性の高い指示をしたいものです。

若手に指示する際、ポイントは2つ

以上の話から、職場で若手社員に指示する場合に心得ておきたいポイントは2つあることがわかります。

1つは「説明がより具体的であり、相手が理解して行動に移せるような内容であること」。もう1つは「相手がその指示について前向きに取り組めるよう、目的や理由をきちんと伝えること」です。

たとえば資料作りの指示をするなら、「この資料を明日までに作っておいてね」ではなく、「明後日、●●についての提案を××にするから、明日までに、4ページ、カラーで作っておいてね」と、わかりやすく伝えましょう。

「なんて面倒くさい話だろう!」と思った方も多いかもしれません。でも、今後ますます、職場でのコミュニケーションではこうしたことが当たり前になると思っておいたほうがいいでしょう。

このように、職場で相手に指示をして、その内容を理解させ、納得させ、成果を出すためには、今まで以上にコミュニケーションでひと手間かける必要があります。間違っても、若手の理解力がないと怒ったり、あきれたりするのでなく、変わりゆく職場の実情を踏まえて、若手とかかわるようにしたいものです。
 

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

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たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

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