ソフトバンク“汐留の母”の、超時間術 ド迫力の「ワーク・ワーク・バランス」人生

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ソフトバンクグループの人事部で課長を務める沢田清恵さん(39歳)の朝は早い。まだ夜も明けない4時には、起床。1人息子(4歳)と夫が寝ている静かな内に、英語の勉強を開始する。

ソフトバンクは、昨年末、米携帯電話3位のスプリント・ネクステルを買収すると発表。世界3位の携帯事業会社に躍進する計画だから、そのための準備なのだろうか。早朝、脳が冴えわたる時間帯は勉強に向いている。

勉強が一段落したら、家族の朝食の準備や家事。そして、6時半過ぎには家を出る。早くも出社だ。

沢田さんの住まいは横浜で、会社がある汐留までは電車でおよそ40分。通常なら、満員電車に揺られることになる。だが、沢田さんはここで第1の「ワーキングマザー・サバイバル戦略」を講じる。それは、“グリーン車通勤”することだ。

「当たり前ですが、グリーン料金なんて会社から支給されません。片道750円はもちろん自腹です。でも、これは“生き金”だと思っています」

往復で1500円。出社日数を計算すれば、月におよそ3万円強の出費だが、行き帰りの40分、合計1時間20分が唯一の「自分時間」だと思えば惜しくはない。他の贅沢を控えればいいことだ。

「会社に行けば、人事部内でのブレストや、人材開発、研修などでの関係部署との調整、取引先との打ちあわせなど、朝9時から夜まで1日8~10件のミーティングの連続。家に帰れば帰ったで、小さな息子がまとわりついてくるので自分の時間などない。

でも、会社やチームに貢献するためには、情報をインプットしたり、1人で考えをアウトプットしたりする時間が絶対に必要。私の場合、通勤時間をこの時間に充てることにしたのです」

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