ソフトバンク“汐留の母”の、超時間術 ド迫力の「ワーク・ワーク・バランス」人生

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両立のカギは、ストレス耐性

まさに全力投球で仕事に驀進し、その結果、育休取得後の12年に11人のメンバーを束ねる課長に昇進した。今後も「出世欲もゼロじゃない。上に行きたい思いはある」が、その一方で、「将来のキャリア戦略はあえて立てない」とも言う。

子供の小学校入学後は、保育園のように延長保育ができなくなり、子どもが「カギっ子」になるリスクが生じ、かえって仕事と育児の両立が難しくなる「小1の壁」が控える。また、仕事を優先するあまり、子どもが荒れるなどの問題が起きて、時短勤務にシフトした先輩らも知っている。

「今までアクセルを踏みっぱなしだったのが、ブレーキを踏んでセカンドローに入れるときがくるかもしれない。もしそうなったら……。理不尽なことにも我慢して、その時々のベストを尽くすしかないですね。私、ストレス耐性は強いので、我慢ならできると思います」

実は、沢田さんの最大の「ワーキングマザー・サバイバル」の源は、この「我慢する力」だ。確かに、仕事も育児も楽しいことばかりではない。むしろ、つらいことのほうが多い。調子よく、おいしいとこ取り……なんて話は土台、無理。そのことを沢田さんは教えてくれた。

(撮影:梅谷 秀司)

 

佐藤 留美 ライター
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