――連帯感という話もありましたが、インドネシア語を話すと喜ばれるそうですね。覚えておくといい言葉などはありますか?
スハルトさん:Tiduk apa apa (ティダ・アパ・アパ、No problem)でしょうか。
困ったときなど「何か問題はある?」と聞かれたときに、「問題ない(ティダ・アパ・アパ)」と答えます。
似た言葉でApa Saja (アパ・サジャ)は、「何でもいいです」というときに使います。「何を飲みますか?」などと聞かれたときに「何でもいいです(アパ・サジャ)」と答えます。
ほかには、Apa Boleh Buat(アパ・ボレ・ブアット)は、「神様が決めることなので、それを受け入れよう。What can we do?(自分たちに何ができようか?)」というときなどに使います。
挨拶の言葉は、朝は“Selamat pagi(スラマッ・パギ)”、 お昼は“Selamat siang(スラマッ・シアン)”、 夜は“Selamat malam(スラマッ・マラム)”です。
そのほか、インドネシアの人は褒められるととても喜ぶので、“Bagus(バグス)”(さまざまなものに対して「いいですね」という言葉。good、beautiful)、“Enak(エナック)”(食べ物がおいしい)、などの言葉も使うと喜ばれます。
地域によって、挨拶の方法はさまざま
――挨拶の方法は地方によって違いますか?
スハルトさん:はい、場所によって異なります。スマトラでは胸の前に手を合わせて挨拶します。ジャワでは握手です。そのとき、目上の人に対しては少し頭を下げます。
多くの男性は相手に敬意を払うために、握手をした後に手の平を自分の胸に当てます。これは女性もしますね。ジャワの西のほうでは、合わせた手の指先同士をくっつけることもします。女性は男性には触りません。
多くの地域では握手します。初めて会う場合はその人がどんな地位の人かわからないので、握手をしながら、少し頭を下げたほうがいいでしょう。
とても大切なことは、インドネシアでは人に物を渡したり、受け取ったり、握手するときには必ず、右手を使うことです。左手で物を渡したり、受け取ったり、握手してはいけません。インドネシアでは右手は良いことを象徴し、左手は悪いことを象徴するものだからです。
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