暗黙の「社内ルール」を察しない残念な人たち

「字面通りに取る」だけの人はうまくいかない

周りの様子を見ながら「察する力」をもつことが大切です(写真:xiangtao / PIXTA)

「考えておく」という言葉があります。関西ではこの言葉は「断る」という意味であることが多くあります。

同じ言葉でもニュアンスが異なる

この連載の記事一覧はこちら

たとえば買い物の場面。値引きなど条件を提示されて興味を示したように見えても「ま、考えておくわ」と答えたら、買う気はない。ところが関東では「考えておく」と言えば、本当に考えている……。こうした文化の違いははっきりとは見えにくいもので、仕事上のコミュニケーションを難しくしたりもします。日本語には、標準語のほかにも関西弁や東北弁など方言が多数あり、同じ言葉でもニュアンスが大きく異なることがあります。

再び関西弁の話。私は大学時代を関西で暮らしたのですが、「お前、アホちゃう?」と言われた場合、「お前はオモロいやつや」という意味の褒め言葉として通用していました。つまり、関西の会社において「お前、アホちゃう?」と言われることは、社内においてひとつのキャラクターとなり、立ち位置を獲得した、つまりテレビ的な言葉でいうと「おいしい」状況なわけです。

ところが、所変わって関東では、「お前、アホちゃう?」と言われた場合、「バカじゃないの」というさげすんだ表現として受け取られてしまうことがあります。すると何が起きるか。関西の会社で、「ちょっと聞いてよ。昨日遅刻して、こんなことがあってさぁ……」という話に、お約束どおり「お前、アホちゃう?」と合いの手が入った場合、周りはみんな褒め言葉として受け取りますが、その中にローカルルールを知らない関東出身の人がいると、「なんでアホなのか、理由を教えてくれませんか?」と水を差してしまい、会話が冷めてしまうのです。

次ページ会社によって異なる「ローカルマナー」
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 北朝鮮ニュース
  • 育休世代 vs.専業主婦前提社会
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
GAFA全解剖<br>あらゆる産業をのみ込む4巨人

グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字をとったGAFA(ガーファ)。もはやこの4社の名前を聞かない日はない。あらゆる産業や社会生活に影響を及ぼすデータ独占4巨人。その実力と戦略を解明する。