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キャリア・教育 #高城幸司の会社の歩き方

暗黙の「社内ルール」を察しない残念な人たち 「字面通りに取る」だけの人はうまくいかない

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  • 高城 幸司 株式会社セレブレイン社長
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そういったコミュニケーション、つまり話すということにおいて、本当は相手に「かわいそうだね」と慰められたり、「それはすごいね」と褒められることを期待してはいるのですが、話したことで満足してしまう人も結構います。相手が何のリアクションも示してくれなくても、「受け止めてくれればOK」というコミュニケーションが存在するのです。聞く側としては、相手が懸命に話してくれるので、何かその話に対して役に立つことを返してあげようと思うものです。しかし、当の本人たちは話しただけで満足してしまい、解決策などは求めていないということは実際にはよくあります。

ところが、こういった一方的な会話は、職場においてはコミュニケーションとは言えません。なぜなら、仕事のコミュニケーションには必ず目的があり、そのコミュニケーションによって何らかのアクションが生まれるものだからです。

仕事で一方的な発信はNG

たとえば職場で「Dさん、この資料を明日の朝までにA4 1枚にまとめて、メールで送ってくれる?」と言い残して、そのまま帰ったとします。これではコミュニケーションが完結したとは言えません。相手が「はい」と言っていないからです。「この件を明日までに間違いなくやります」と返事をしてくれないかぎり、伝達したとは言えないのです。すると、何が起きるか。

翌日になって「どう? できた?」と聞いたときに、「いや、できていませんけど」と言われてしまう可能性があります。それに対して「『やって』と言ったよね」と責めたところで、「私、やるとは言ってませんよね?」と返されるのがオチです。

この場合は「明日の朝までにメールで送ってくれる?」で終わるのではなく、「このスケジュールでできますか?」と聞かなくてはいけません。その上で「できます」と返答があれば、「じゃあ、お願いできますか」「わかりました」となる。これが仕事のコミュニケーションであり、ここまでやるのが前提です。

要するに、仕事においてのコミュニケーションというのは、相手からの了解を得たときに初めて完了するものなのです。あくまでもコミュニケーションはそういった目的や意図を持って使うものであり、一方的な発信はその入り口部分にすぎません。同様に、「無理しなくてもいいけど、できれば明日までにやってくれるとうれしいな」「全部が無理なら、適当なところでやめてもらってもいいから」と言われると、任された方としても、いつまでに、どの程度までやったらいいのか基準がわからず、困惑してしまいます。

「やってほしいんですか、どうなんですか?」「そんなところで優しくするくらいなら、はっきりとしてほしい」「気を使ってくれているようにみえるけど、言っていることはよくわからない」というのが受け手の本音でしょう。このように、肝心の目的がうまく伝わらないかぎり、それは「余計な気配り」であり「無駄な助け船」でしかありません。

受け取る立場からすれば、「無理しなくていい」といった気遣いは、むしろ余計な一言に感じてしまいます。ならばもっと明確に「明日が締め切りだから、大変だと思うけど頼むね」とハッキリ言ってもらったほうが楽なのです。そこで「大丈夫か? できるか? ホント申し訳ないな~。大変だと思うし、難しいのはわかるけど、そこをなんとかやってくれたらうれしいんだけどな……」とグチグチ言われても、言われたほうは「で、結局どうしたいんですか?」「そんなことを言う暇があるなら、その時間を仕事に使わせてくれ!」と思う人もいるでしょう。私も実際に部下からそう言われたことがありますから、よくわかります。

「仕事におけるコミュニケーションとは何か」と考えると、よどみなく話したり、難しい言葉を駆使するよりも、相手が理解できるように、むしろ平易な言葉を使うべきだと思います。また、「この仕事はあなたしかできない」「仕事がはかどるために全力で応援します」といった相手の気持ちが高まるような言い方をすることも忘れないようにしたいものです。

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