東大とハーバードの大きな差

日米のトップ大学はどこが違うのか?

これからの時代は個人に知識があることが大事なのではなく、個人が所属するコミュニティにどこまで知恵があるかが大事だといわれる。一人が持ちうるものはやはり限られるし、1点からでは影響力も限界がある。ソーシャルな時代には多彩なバックグラウンドを持つ仲間をたくさん持っているほど、爆発的な面積で活動できる。

このような環境でたぶんフェイスブックが生まれたのだろう。スティーブ・ジョブズも、こういう感覚の中でセンスが磨かれたに違いない。余談だが、キャンプに参加した大学生のパソコンは全員がマックだった。

18歳から22歳の間に、このような「センス」のいい仲間がたくさんいる環境で過ごすことは、有形無形の財産になるだろう。これからの時代は頭がいいだけでは尊敬されない。感性の領域が付加価値となり、「センス」を高めることがコモディティ化しないための方法の1つになるからだ。

約1週間のサマーキャンプを通して、私はハーバードとイェールの違いもよくわかった。一言でいうと、イェールのほうがアート的で柔らかいイメージ。ハーバードはリーダー的で質実剛健なイメージだ。これは日本の大学に当てはめようにも、うまく当てはまらない。東大と京大でもなく、かといって早稲田と慶応でもないのだ。

年収480万円未満なら、授業料はゼロ

生徒たちのフェイスブックに並んでいる顔ぶれからして、東大と海外のトップ大は違う。東大生のフェイスブックは、その顔ぶれの大半が日本人だが、海外のトップ大生のフェイスブックは国籍、性別、風貌、キャラなど何から何まで多彩。それを見比べると、この学生たちの10年後、20年後はどうなっているのだろうか? と考えさせられる。

「でも、ハーバードやイェールの学費って、高いんでしょう?」と保護者に聞かれることがある。

確かに、ハーバードの学費は年間約280万円(約3万5000ドル、1ドル=80円換算)。寮生活も含めると約400万円になる。しかし、ハーバードやイェールなどのトップ大に限っていえば、「Need Blind」という制度があり、生徒の家庭の所得に連動して授業料が決まる。

たとえば、世帯年収480万円(約6万ドル)未満の家庭は無料になる。世帯年収1000万円(約13万ドル)未満の家庭は授業料の10%、世帯年収1000万~1600万円(約13万~20万ドル)の家庭は15%でいい、といった具合だ。

ルートHの卒業生10名のうち、ハーバードに進学した4名、イェールに進学した2名のほとんどがこのNeed Blind制を利用している。よって、トップ大に関しては家庭の所得に応じて減額されるので、心配しなくていい。

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