磯野家が直面!波平の「遺品整理」のリアル カツオ41歳独身に降りかかった大問題

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「ライフメモ」回想法

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フネと実家の片づけをしていて、カツオは気づいたことがありました。

カツオ:「実家の片づけって、親子の会話で始まり、会話で終わるって感じだね。好みとか、意外と親のことって知らなかったよ」

早川:「片づけがある程度進んできたら、家族の歴史をまとめてみるといいわ。『ライフメモ』回想法って言うんだけど、ファミリーヒストリーを記録しておくの。大切にしたい思い出を書き記しておくのよ」

カツオ:「家族史年表みたいなものだね」

早川:「そうよ。フネおばさんを中心に、波平おじさん、サザエさん、磯野くん、ワカメちゃんのことも記入しながら、家族のことを書いていくの」

カツオ:「なるほど。大事な思い出の品がわかるから、片づけやすくなるね」

早川:「家族の変遷がわかるから、あとになって、とても役に立つのよ」

「ライフメモ」は、生前整理として、親が自分史年表を書いてもいいし、家族と同じ欄に書き足してもいいでしょう。書式に決まりはありません。書くことで人生の棚卸ができ、片づけと会話が進むコミュニケーションツールにもなるのです。

片づけを始める前に書くと大切な物の優先順位がつきますが、片づけがある程度進んで親がやる気になってから、親子で会話をしながら書いていくといいでしょう。物と親の人生(ライフステージ)の関係を知ることができるため、思い出を「見える化」することにつながります。大事な物がわかったり、物の持ち方を見直すきっかけになったりするだけでなく、親の人生と向き合うことができます。相続の時にも情報として役立ちます。

このほか、将来介護などのケアを受けるときにも役立つという裏のミッションもあります。その人自身のことがわかる簡単なメモがあると、初対面の人でも、会話の質が上がります。ですから聞き取りをしたのなら、子世代がメモとして残しておくことをおすすめします。

次回は、残された者みんなが安心できるフネの「生前整理」について、詳しく解説していきます。

渡部 亜矢 実家片づけアドバイザー

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わたなべ あや

1965年神奈川県生まれ。銀行、出版社を経て、2012年に片づけ上手塾エグゼカレッジ表参道校を共同で設立後、「実家の片づけ講師」として活動。2016年一般社団法人実家片づけ整理協会の代表理事となり、「実家の片づけ」に特化したアドバイザー養成講座を開講。高齢化社会に即した生前整理や遺品整理の講師育成、出張片づけサービスの人材育成などに取り組んでいる。最近の「実家の片づけ」への関心の高まりとともに、NHK「あさイチ」、フジテレビ「スーパーニュース」などの番組出演をはじめ、新聞、雑誌に登場。著書に『プロが教える実家の片づけ』(ダイヤモンド社)、『「5つの鉄則」でラクラク! 実家の片づけパーフェクトBOOK』(光文社)がある。

実家片づけ整理協会

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