磯野家が直面!波平の「遺品整理」のリアル

カツオ41歳独身に降りかかった大問題

磯野家は波平の急死で、届け出や遺品整理にまつわる手続きがあるので、まずは重要品を探すことになりました。しかし、本来ならおカネに絡む物なので、片づけが進んで親子のコミュニケーションが深まってから、最後に取りかかるべき“ナイーブポイント”です。

磯野家の場合、何度も泥棒に入られたことがあったせいか、波平は貴重品を慎重にしまっていたらしく、印鑑がなかなか見つかりません。通帳や生命保険の証書もどこにあるのか、わからない状態です。みんなで必死になって探していると、茶箪笥の戸袋の裏に、3本ほど印鑑がセロテープで貼りつけてあるのを、カツオが見つけました。これでは前途多難です。

生命保険などの手続きをしたくても、証書がなく、どこに加入しているのかもわからないときは、普通預金通帳に記載されている明細に注目します。保険会社名など、ヒントになるものがあるかもしれません。

また、故人宛のダイレクトメールや口座振替の案内から、入っている保険がわかることもあります。そのため、亡くなってから1年ぐらいは、郵便物には注意を払うといいでしょう。名刺や年賀状からも、つきあいのある銀行や保険会社などがわかることがあります。

これらのヒントになりそうな書類はいったんまとめておき、部屋がある程度片づいてから、家族で見直すといいでしょう。

このほか、波平は家族に内緒で骨董の壺を集めていましたが、こうしたものの価値の判断は、子世代にはなかなかできないものです。できれば、どれに価値があり、どれが親にとっていちばんの思い出の品なのか、元気なうちに聞いておくといいでしょう。そうすれば形見として親のお気に入りだけを手元に残す判断ができます。

現金や商品券が出てきた場合

早川さんとフネが、波平の洋服ダンスを片づけていると、波平の背広のポケットから、千円札が2枚出てきました。波平のように男性のなかには、服のポケットに現金を直接入れる方がいますので、服を処分する際は、ポケットの中をよくチェックしましょう。

今度はカツオが本棚の間から白い封筒を見つけました。ほこりを払って開けてみると、中には旧札の1万円札が5枚も入っていました。これはフネのへそくりでしたが、フネは隠していることをすっかり忘れていました。

現金に限らず、部屋のあちこちから、デパートの古い商品券や図書券が出てくることがあります。封筒や手紙、古いご祝儀袋が出てきたら、必ず中身を確認しましょう。

高額の現金が出てきた場合は、故人の「たんす預金」とみなされ、相続の対象になります。相続人に連絡し、場合によっては、税理士に相談しましょう。

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