多くの人が「片づけ」にハマる本質的な理由 「断捨離」「ミニマリスト」となぜ続々?
「断捨離」に「ときめき」、そして昨年の新語・流行語大賞の候補にもなった「ミニマリスト」。さまざまな「片づけ術」が提唱され、そしてそれらすべてが大人気。まさに片づけブームです。
しかし一方で、片づけに関する「問題点」や「課題」も増えてきています。たとえば同居する人にまで、過度に片づけの理論を押しつけて、不和が生まれたり、逆にモノを厳選する気質が高まってしまうことで、高額な家具などに投資してしまい家計を圧迫する実態もでてきているとか。さらに、書籍や雑誌の特集ではたくさんの「片づけ術」が氾濫しているので、その良し悪しや違い、どれが自分にとって有効なのかがわからなくなってきた、という人も多いかもしれません。
そこで、日本初の「かたづけ士」である小松易氏に、昨今の「片づけ」に対する背景や「片づけ」の本質について解説してもらいます。
片づけは、よりよく生きるための「手段」
昨今、ミニマリストという言葉を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。「必要最低限(ミニマル)のモノで暮らす」という考え方が「ミニマリズム」で、それを実践するのが「ミニマリスト」。佐々木典士さんたちが提唱した考え方です。「ミニマリスト」は、昨年・2015年の新語・流行語大賞の候補にもなりました。
確かにモノをミニマルにすると、生活におけるさまざまなムダをそぎ落とすことができます。空間の風景がミニマルになれば、やりたいこと・やるべきことに集中しやすくなりますし、余計なモノに意識を持って行かれることもなくなります。
21世紀初頭に「『捨てる!』技術」がベストセラーになり、さらに「断捨離」が脚光を浴びました。ミニマリズムが提唱される前から「モノを減らす・捨てる」大事さは多くの人が痛感していることですし、私が提唱する片づけ術でも「モノを減らす」ことを重視しています。
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