多くの人が「片づけ」にハマる本質的な理由 「断捨離」「ミニマリスト」となぜ続々?

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どんなやり方であっても、片づけられるようにはなるべきです。そこで、私が特に提唱しているのは「片づけを習慣化」させること。自身にとって負担や苦痛にならないレベルで、毎日1分からでも片づけを続けることが大切なのです。

「習慣=ルーティン」は、メジャーリーガーのイチロー選手も大事にしていることですが、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手の活躍によっても改めて脚光を浴びました。

五郎丸選手はキックをする時、有名になったあのポーズだけでなく、歩数もふくめたすべての動作をルーティン化しています。「同じ動作を続ける・繰り返す」ことで習慣化すると、人はリラックスできるのです。

五郎丸選手はルーティン(習慣化)を取り入れたことで、あれだけの高いパフォーマンスを発揮し、そして維持できているのです。片づけを習慣化・ルーティン化することで、誰もが体も心もリラックスでき、周りに影響されない「強く生きる集中力」を高めることができるのです。

まずは「帰宅した瞬間」から

「片づけを習慣化させる」ためには、「帰宅した後すぐの時間」を利用しましょう。帰宅してドアを閉めた瞬間に「ソトとウチ」が切り替わると、「オン」から「オフ」に気持ちのスイッチも切り替わり、「片づけよう」という意識も同時に「オフ」になりがちです。そこであえて、帰宅後すぐの時間を「オン」の状態のまま、すなわち「まだ家に帰ってないつもり」で片づけに取り組むのです。

帰宅した時は「これから片づけをするぞ」という「起点」が作りやすく、「片づけスイッチ」を入れるには最適な瞬間なのです。

片づけを習慣化・無意識化させる効果的な方法のひとつが、「帰宅したら『自分を置く』前にモノを置く」ことです。

「自分を置く」とは、ソファーなどに座ってしまった状態のことです。
いったん腰を降ろしてしまうと、そこから動きたくなくなります。ですから、自分を置く前に、持ちモノすべてをそれぞれの「住所」に戻すのです。

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