多くの人が「片づけ」にハマる本質的な理由 「断捨離」「ミニマリスト」となぜ続々?
でも片づけは、ただモノを減らしたり捨てたりすればいいわけではありません。生活にとって、そして人生にとって絶対に必要なモノもあります。
モノを完全に捨て切り、ゼロにすることなど不可能です。それぞれ語り方は違いますが、どの「片づけ論」も別に「モノのない生活をすべきだ」と言っているわけではありません。
片づけとは「自分にとって必要なモノ・大切なモノを見極めるための方法」、つまり「手段」なのです。片づけるために多くの時間を費やして生きることではなく、
「片づけをすることで、自分の生活に課題があることに気づく」
「『片づけられるようになったあと、どう生きるか』を考える」
が大切なのです。
実は、どの「片づけ論」も片づけそのものよりも、片づけたあとの「生き方」が大事なことなのだと説いているのです。片づけとはあなたが、「あなたにとっていい人生」を過ごすための手段です。
たとえば、あなたがひとり暮らしなら、モノを好きに減らしたり捨てたりしてもいいでしょう。でもほかにも同居人がいる場合は、その方たちの「モノに対する気持ち」や「生き方」にも気を配るべきでしょう。もちろん彼らのモノまで無断に捨ててはいけませんし、彼らに遠慮なく片づけを追求すべきでもないでしょう。あなた自身のためにすべき行動です。他人に押しつけるべきものではありません。片づけに対する「温度差」は、人それぞれなのです。
大事なのは「広い視野を持って、自身の未来を想像しながら片づけをする」ことです。片づけはかなり長期的な展望と、スケール感を持って行うべきなのです。
片づけの理想は「ドラえもん」
片づけの理想は、「ドラえもん」です。
ドラえもんの四次元ポケットのように「欲しい時に欲しいモノがサッと出てくる」のが、ヒトとモノの関わり方としてのベストです。そうなっているなら、実はモノの多さなどはそれほど気にしなくていいと思います。心が動いて「欲しい!」と思ったモノは、好きなだけ持ってもかまわないでしょう。
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