"断捨離"と"ヘヤカツ"で人生が劇的に変わる 自分を変えたいなら、部屋から始めよう

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それぞれのベストセラーを手に持つやましたひでこさん(左)と岩崎夏海さん(撮影:尾形文繁)
部屋をもっときれいにしたい、いらないモノを捨ててすっきり暮らしたい、人生をリセットしたいと思っている人にとって、“断捨離”と“ヘヤカツ(部屋活)”は刺さる言葉ではないだろうか。
断捨離をテーマに多方面で活躍するやましたひでこ氏と、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』の著者であり「部屋を考える会」代表でもある岩崎夏海氏が、洋服、夢、情報、親子関係――自分の執着を「捨てる」ことの大切さを説く。「もったいない」が口癖のあなた、必読です。

 

――やましたさん、4月に体調を崩されて休養されたそうですね。

やました:自分の中にある“責任感”を断捨離するのは大変でした。でも、人は仕事の責務を果たすといった社会的な責任と同時に、自分の命に対する責任もある。両方を考えないといけないのだと。

岩崎:自分にプレッシャーをかけないとだらけるし、プレッシャーをかけすぎてもつぶれてしまう。適度なバランスをとる必要がありますよね。僕は若いころ、忙しくてスケジュールがぎっしり詰まっているほうが格好いいと思っていましたが、それは違うと気付きました。「忙しい」を連発する人が格好悪く見えてきたんです。仕事を処理する能力が遅いだけではないかと。限られた時間で完成させた仕事のほうが、高いクオリティのことが多い。それで自分も長時間働くことをやめました。今は夜6時に仕事を終えないと気持ち悪いくらいです。

やました:たしかに、「忙しい」を連発する人は自己重要感をアピールしているように見えます。本当に忙しい人は、忙しいと言っている暇さえないし、自分のやりたいことに没頭している人も忙しいと言いませんね。忙しいという言葉は、ある種“格好悪さ”をもはらんでいる。

岩崎:僕は“格好いい”を美意識として大切にしていますが、これが難しい。格好つけないのが“格好いい”という境地があり、格好よさを放棄した瞬間から、格好よくなったりしますから。

洋服は鮮度重視か、究極の1着か

――普段のファッションで心掛けていることはありますか。

岩崎:昔はファッションに気を遣うこと自体が恥ずかしくて、中庸な服を選んでいました。でも、ある人からファッションは会う相手への敬意、誠意を表すものだと指摘されて、意識が変わりました。いい服を身に付けると自分のマインドも上がるし、仕事モードに切り替えるスイッチになる。

やました:ファッションは流行という「気」の領域だと思うのです。だから、私は食べものと同じように鮮度重視派。高級ブランドの洋服でも、時が経って鮮度が落ちたら、古いノドグロの刺身を食べるのと一緒。新鮮な刺身、野菜、根菜を味わうようにファッションアイテムを楽しみ、それぞれの中で入れ替えていくイメージです。

岩崎:男の場合、ファッションの理想形として最後は1着に到達するというのがある。

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