「汚部屋住人」の片付けは何が間違っている? 片付けられない人間の大いなる勘違い
昨年の11月に『部屋を活かせば人生が変わる』が出てから、ちょうど1年になる。そこで紹介したヘヤカツ(部屋活)は予想以上の好評を博し、第2弾として『部屋を活かせば頭が良くなる』『50からの老いない部屋づくり』の2冊が同時発売される運びとなった。
そこで今日は、「ヘヤカツ」が出てからの1年間に、テレビの取材で何度か「汚部屋」のヘヤカツをしたのだが、そこで知った「汚部屋の住人が勘違いしている片付けの常識」というものをご紹介したい。
その1 汚部屋には「背の低い家具」が多い
まず一つ目は、「汚部屋には背の低い家具が多い」ということだ。まず、ほとんどの汚部屋に座卓がある。そして座椅子や、座椅子タイプのソファーがある。寝る場所も布団やマットを床に敷いている。足つきのベッドでは寝ていない。
そういう背の低い家具に囲まれていると、部屋が広く見えてオシャレである――というのは、多くのインテリア本や雑誌に書いてある。だから、それを見習ってそうしている人が多いと思うのだが、しかしそのやり方は、部屋をとても汚しやすいのだ。
なぜかというと、例えば座卓に座っていると、床が「物置」と化していくのである。なぜなら、手を伸ばして丁度いい場所に床があるため、そこを物置にすることが合理的で便利だからだ。
しかしながら、そういうふうに床に物が置いてあると、そこの住人は知らず知らずのうちに「ここには物を置いてもいい」と認識するようになり、やがて床全てを埋め尽くすように物を置くようになるのである。
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