「家事ハラ」だなんて、冗談じゃないよ! 家事レスな夫を変えるには、「目的思考」で行こう

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 結婚・出産で大きく変化する女子の人生は、右にも左にも選択肢だらけ。20代はもちろん、30代になっても迷いは増すばかり。いったいどの道を選べば幸せに近づけるのか? 昨年、東洋経済オンラインに登場、大反響を呼んだ元リクルート“最強の母”堂薗稚子さんがお答えします。

世界中(?)の働く母のいちばんの悩み、「夫が家事を手伝う気がない」問題について、お悩み相談をいただきました。

堂薗稚子さんの著書『 「元・リクルート最強の母」の仕事も家庭も100%の働き方』(角川書店)も発売中です
(ご相談)
 保育園に通う子どもと夫と3人暮らしです。フルタイムで復職して1年。夫への不満が募っています。
 朝夕の保育園の送迎から家事まで、ほとんどが私の役割。夫も休日に子どもを連れて公園に行ってくれたり、まれに早く帰宅すればお風呂に入れてくれたりはしますが、とても分担といえるレベルではありません。残業をするにも、友人と食事に行くのでも夫にお伺いを立て、難しい顔をされればコソコソと2次保育の手配をしています。
 先日とうとうキレて、「同じフルタイムなんだから、もう少し手伝ってよ!このままでは私が倒れてしまう」と言ってみたところ、「仕事をセーブしたほうがいいんじゃないか?」と言われてしまい、話し合いは平行線です。
 どうやったら家のことを協力的にやってくれるようになるでしょうか。

一度のダメ出しで折れる夫って……子ども以下です

そりゃ、キレますわ! 私の夫でもないのに、軽い殺意を覚えますもん。当事者のあなたの気持ちを考えると、ダンナさまを今すぐ呼び出して説教したくなります。

それにしても、「外で働く夫、家庭を守る妻」っていう構造が壊れた後も、「家庭のことは妻」となってしまうのは、どういうことなんでしょうねぇ。私は、働く妻を持ちながら、「ボク、こう見えてもイクメンなんですよ」とか、ちょっと得意気に言っているヤツに会うと、ふふんと鼻で笑いたい衝動に駆られます。夫婦の子どもなんだから、そりゃあ夫が育児するのも当然でしょうに。

普通に育児している夫たちは、イクメンなんて呼ばれるのをすごく嫌がります。家事だって同じです。それぞれが仕事を持って一緒に家庭を築いているのに、どうして自分は掃除も洗濯もしないで、ホテルライクな暮らしができると思うのでしょうね。

この間、テレビのニュースで今話題の「家事ハラ」について取り上げていました。フルタイム共働きの家庭で、夫が家事を手伝うと、妻がダメ出しをして、やる気を失わせているんですって。一度ダメ出しされたらやる気を失うって、小さい子どものほうが100倍まともじゃん、とテレビの前で突っ込んでしまいました。

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