「家事ハラ」だなんて、冗談じゃないよ! 家事レスな夫を変えるには、「目的思考」で行こう

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現状への不満を並べ立てていると、きりがなくなり、どんどん感情的になってしまいます。仕事でもそうだけれど、「どうしてこうなのか」と考えるだけでは、非難の対象が出てくるばかりで解決策は生まれない。だから「どういう状態にしたいのか」をはっきりさせるのです。そのうえで、「その状態にするために、何をすべきか」と考えていくと、ずっと建設的で現実的なプランを立てることができます。

「男性用語」で、語りかけよう

あなたの目指す状態は、「夫に家事を手伝わせたい」ではなくて、「夫婦協働で、家庭運営・育児を行っていくこと」「夫が仕事、妻が家庭などの主担当を決めず、夫婦それぞれが仕事と家庭を担うこと」といったところでしょうか?

スタンスがしっかり定まったら、夫にアポをとって話しましょう。お子さんは預けて話したほうが、うやむやにならずに会話できるでしょう。これはプレゼンですから、そもそもの「目的」を置いて話すと、「この間もこういうふうに言ったでしょう?」「いつもこれもやらないじゃない?」などと相手を責めないで済みます。「私はこういう夫婦でありたい。そのためにできることを考えたい」と仕事風に話すと、夫も仕事風に聞く耳を持ってくれると思いますよ。

夫はオトコですから、評価されない仕事は好きじゃないしやりたくないのです。家事はその最たるもの。だから、家事負担は「価値」に代えて話すのがコツです。

仕事で成長していくために、あなたは仕事をセーブすることは考えていない。ふたりでフルタイムで働き、共に家庭生活を営みたい。家のことで、自分たちでなくてもできる業務は、このくらいある。それをアウトソーシングするとこのくらいのコストになる。でもこのコストを家庭から捻出すれば、お互いに気持ちよく仕事に向かえ、家庭の中でも大事なことだけに集中できる。

アウトソーシングすることに抵抗があったとしても、夫にはコストにして会話すると効果的です。社会的な価値に換算することで、妻への負担が理解しやすくなる夫もいると思います。このコストを捻出できそうならば、少し無理してでもアウトソーシングしてしまったほうが精神的にぐんと楽に暮らすことができます。

家事だけでなく、育児もそう。タクシーで高速を飛ばして保育園に迎えに行く毎日が続くのであれば、2次保育を検討してもペイするかもしれない。ほんの1時間働ければ片付く仕事もありますし、そういう日を定期的に作って夫が迎えに行く日にすることもできます。

家計からこのコストを捻出することが難しそうならば、そのコスト分をあなたひとりで負担しているのと同じだ、という事実を夫に理解させることです。そしてコストを負担できない分は、物理的な家庭内業務をふたりでシェアすべきだと、根気よく要望していくしかありません。

次ページ外で、夫の家事を褒めちぎろう
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