「家事ハラ」だなんて、冗談じゃないよ! 家事レスな夫を変えるには、「目的思考」で行こう

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あくまで「目的思考」で考えれば、先ほどの「家事ハラ」を訴えるお子様のような夫には、ちいさな子どもに教えるように教えていくしかないでしょうね。洗濯してくれたけれど、「私の白いシャツに子どもの赤いシャツの色がうつっちゃった」「ポケットにティッシュを入れたまま洗って悲惨なことになった」としても、一緒に家庭を営んでいく相手なのだから、「今度からこうするといいよ」と教える。子どもがやってくれたお手伝いの失敗なら頭ごなしにしかったりしないでしょう?

また、自分が苦手な家事をまるっと任せるのもひとつです。私は掃除が苦手で、トイレや洗面台、お風呂などの水回りの掃除は夫にお願いしていますが、自分でやりたくないのだから仕上がりに文句は言いません。

もうひとつ、アドバイスをするとすれば、夫は褒めるほうが伸びます(笑)。

直接「ありがとう! さすがね」なとど言うのはもちろんですが、もっと効果を高める褒め方があります。先ほども触れたように、オトコは評価されるのが好きな生き物。外に向かって褒めるのです。共通の友人や仕事仲間に「夫はこんなこともちゃんとやってくれる」「私はすごく尊重してもらっていて幸せ」とのろけましょう。実は昨晩もケンカしていたとしても褒めちゃうのです。

外へ発信した言葉は、夫の耳に必ず入ります。外部からの高い評価はやはりうれしいもの。逆に「うちの嫁さんは超できたヤツって自慢してたよ」なんて他人から聞いたら、ちょっとうれしいでしょう? その評価によって夫がさぼれなくなります。「何もやらないしサイアク!」と愚痴を言うのは、ごくごく内輪にとどめて褒め続けておきましょう。

これから何十年も続く家庭生活です。どんなスタンスの夫婦でありたいか、どちらにしてもあらためて考えてみてもいいと思います。「目的思考」でいけば、現状の不満も「発展途上」と位置づけられるかも。

日本の働くオンナは、社会だけでなく家庭も変革していかなくてはなりません。あなたもひとつのメソッドを作っているということ。後に続く女性陣が生きやすくなるには、こういう小さな知恵の積み重ねがいちばん大切なのかもしれないですね。お互い、家庭マネジメントにも工夫をこらして、この現状を打破していきましょう。

※読者の皆様からのお悩み、ご相談を募集します。こちらのアドレス(onna-sodan@toyokeizai.co.jp)まで、年齢、ご職業等を記載のうえお寄せください。掲載は匿名といたします。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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