「1日1さじの酢」が不健康な体内をこう変える ゆっくり食事できない日こそ活用すべき理由

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普段どのくらいお酢を摂取していますか?(写真:Nitr / PIXTA)

高血圧だけでなく、肥満や糖尿病などあらゆる病気の発症リスクを伴う「血糖値の急上昇」。これを防ぐための食事法がずいぶん持てはやされていますが、実際患者の減少とまでは、なかなか行っていません。

食事法を学んでも習慣化できていない、そもそも野菜の摂取が根本的に足りていない、など、人によってさまざま事情はあるでしょう。そんな皆さんに是非役立ててほしいのが、身近な調味料である「お酢」です。

消化による体への負担を軽減する

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実はこの「お酢」、血糖値を上昇させてしまう食品と一緒にいただくことで、その急上昇を防げる、という研究報告がされているのです。

お酢は、食品と一緒に口の中に入ると、唾液中のアミラーゼなど消化酵素の働きを緩やかにします。また、食べ物を胃から小腸に移動するスピードを遅くさせ、その分、消化による体への負担を少なくするという利点もあります。

これらの作用は、「すっぱい」と感じさせる成分「酢酸」によるもの。実際、白米のみを食べた場合に急上昇した血糖値が、一緒にキュウリの酢の物を食べると上昇が緩やかになった、という研究報告があります。

お酢のほかに、レモンなど柑橘系の果物、梅干しなどにも同様の働きがあります。またこれらの食品は「クエン酸」という疲労回復効果や血流改善を期待できる成分も含んでいるので、定期的に摂取することは一石二鳥になりそうですね。

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