年末年始の暴飲暴食が増えるシーズンになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? この時期は食事サイクルが乱れがちなうえ仕事も忙しくなるので、体調管理がより重要になってきますね。
近年「腸」と「脳」の関係性の研究が進んでおり、腸内の乱れが思考の乱れにつながるとわかってきたことをご存じでしょうか?
人間の腸内には約1000種類の細菌が存在すると言われ、その総数は600兆個以上にもなるそうです。腸内のそれらが存在する場所を「腸内フローラ(腸内細菌叢)」と呼びますが、最近テレビのヘルスケア系番組などでもこの呼び名を耳にする機会が増えています。
神経伝達物質も腸内細菌が作っている!
これらの細菌には、ビフィズス菌(善玉菌)と悪玉菌、そして日和見(ひよりみ)菌という3種類があり、腸内が健康な状態なら、順番に2:1:7の割合で存在しています。
ヨーグルトなどでもおなじみのビフィズス菌は、腸にいい影響を与えるもの。そして悪玉菌は文字通り、腸に悪い影響を与えるものです。あまりなじみのない日和見菌は、腸内の環境の良し悪しによって、善悪どちらにもなりうる菌のこと。体調が悪いとき、便秘を起こしているときなどは悪玉菌に味方をしてしまうので、注意が必要です。
悪玉菌が優位になると、消化吸収の機能が弱り、肥満をはじめ糖尿病、高血圧などの生活習慣病リスクが高まります。そして体内で有害物質が発生し、それが血液の流れに乗って全身を巡り、ひいては脳にまで影響を及ぼしていくのです。
つまり、仕事の効率を左右する思考力や集中力も、腸内環境に影響を受けるということ。そもそも、これらを司る脳の神経伝達物質(主にドーパミン、セロトニン、アセチルコリン)は、実は腸内細菌によって作られているのです。
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