この発言は、合格者の多い群、不合格者の多い群の分水嶺が何であるかを言いあてているだろう。そして、この発言の示すものは、当たり前と言えば至極当たり前の話なのだが、
・勉強が数字や量として目に見えると、妙にやった気になり、自己満足という形で完結してしまう。
・数字や量に現れない「本質的理解」こそが真の勉強であり、学力の根底を支えている。
ということであろう。
やたら「息抜きは重要」と言っていないか
合格者の「7つのエレメント」として紹介した1~3は、こうした勉強の仕方・勉強に向かう姿勢に関係するものだが、もうひとつ「生活習慣」との関連で重要なのが、4で示した「死んだ時間」の排除である。
指導の過程で気づいた、不合格となる受験生の「死んだ時間」の例をいくつか抽出すると、
・「息抜きが何よりも重要だ」と、やたら息抜きばかりしている。
・スマホをいじり始めると止まらず、寝るまでいじり続けることがある。
・予備校の談話室などでお茶を飲み、お菓子を食べながら、長々と講師の噂話をしたり、勉強の大変さを慰めあったりしている。
というようなものである。これを私は「スベル人の特徴」として、教え子によく警告している。
受験というものは長い長い戦いである。その意味からは、普段の何気ない日常生活の過ごし方が重要で、その過ごし方が悪ければ、時の経過とともに決定的な差が生じてしまうものだ。
そして、負の要素が少しずつ積もることで、1年間では大きなマイナス要因が累積されてしまう。負の要素に気付き、それを改めることが出来なければ、合格は遠い遠い道のりとなってしまうだろう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら