2月末、国内最大のカメラショー「CP+」が開催され、各社とも気合いの入った新製品を並べた。以前ほどの勢いが見られなくなったカメラ産業だが、製品の進化はとどまることを知らない。とりわけ、今年はオリンピックイヤーということもあり、スポーツ報道の現場を二分するキヤノン、ニコンは一眼レフカメラ最上位モデルを揃って投入している。
一方、一般コンシューマ向け製品の充実も見逃せない。オリンパスはかつてのハーフ判コンパクト一眼レフカメラをモチーフとしたコンパクトボディながらも優れた5軸手ぶれ補正を内蔵するデジタル一眼「PEN F」で注目を集め、風景撮影を中心としたアマチュアカメラマンからの根強い支持があるリコーのPENTAXブランドには、待望の35ミリフィルムサイズのセンサーを搭載した「K-1」が投入された。
高速・高精度のオートフォーカス
いずれも劣らぬ話題の製品ばかりなのだが、今回はソニーの「α6300」をピックアップしてみる。すでに海外では発表済みだが日本での発売は3月12日から。ピックアップの理由は、他に例を見ないほどの高速・高精度のオートフォーカスを実現していた「α6000」をさらに上回るオートフォーカス機能を実現した点にある。
デジタルカメラにとって、もっとも重要な評価ポイントが”画質”という点は以前から変化していない。しかし、各社の画質が大きく進化してきたことで、大多数のレンズ交換式カメラは一定水準以上の画質、高感度性能などを備えるようになった。その結果、もっとも重要な”画質”に加えて、よりよい写真を撮影するための機能に対する評価の重みが高まっている。
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