元ニッセイ職員は、なぜ「保険を捨てた」のか 「家族を守る=生命保険」はあまりに盲目的だ
「大人は保険に入るもの」と思っていないか?
生命保険の加入率は、20代では50%少々ですが、30代になると80%を超え、それ以降はどの年代においても男女ともに80%以上を超えています。
この年代は結婚や出産によってライフステージが変わる人が多いため、万一の時に家族を守るという理由から加入者が増えるのは自然なことかもしれません。しかし、あまりにも自然なことと捉えられているからこそ、あえて考えてみたいことがあります。
遺族や家計を守るために最適な対策方法は、本当に生命保険だけがすべてなのでしょうか。
人生の買い物の中で、もっとも高いのが家、次が保険だと言われています。若い人はケータイ料金(総額)の方が保険よりも高くなるかもしれませんが、いずれにしても高額であることは変わりません。
高いお金を払うのですから納得して買うのが当然でしょう。家を買う人は細かなところまでしっかり調べます。自分の目で見るだけでなく様々な情報を集めて比較をします。
一方、保険はどうでしょうか。私が見る限りでは「結婚したし」「子どもができたし」「30歳になったし」といった「なんとなく」の理由から、盲目的に保険に入る人は少なくありません。盲目的とは、保険以外の選択肢を考えることなく、商品選びのステップに進んでしまうということです。
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