「保険はできるだけ入らない」が世界の常識

日本の保険はガラパゴス状態

自分の保険を見直そう(写真:Ushico / PIXTA)

「社会人になったら保険の1本ぐらいは入っておこう」

「結婚したら愛情の証として、子供が生まれたら親の責任として保険を契約しよう」

これが平均的な日本人の保険の入り方です。

でも、このように考えているのは、おそらく世界中で日本人だけです。こうした保険の入り方は、欧米諸国の人たちにはとても理解のできない、日本特有のものなのです。

それでは、世界一の保険大国・米国では、どのような場合に保険に入るのでしょうか。

まずもっとも利用されるのは、住宅ローンを組んだ時です。死亡によりローンが返済できなくなった場合の担保として保険が必要となります。次は、相続対策として生命保険が必要な場合です(主に金持ちの人たちです)。どちらもスキームの中に保険が組み込まれているケースです。その他の場合、米国人は特に生命保険に入ろうとは考えません。

絶対に必要な保険にまで入らない米国人

社会人になったからとか、結婚したからとか、そんな理由で保険に入る米国人は、まずいません。日本では固定観念に近い、子供ができたら生命保険に入る、という感覚も共働きが当たり前の米国人は持ち合わせていません。夫婦のどちらかが死んだ場合でも、遺された方が自分の収入でなんとか子供を育てあげられるなら保険はいらないと考えます。

「できるだけ保険に入らない」という米国人気質が典型的に現れたのが、医療保険の分野です。米国には、日本のような公的な健康保険制度がありません。そのため民間保険会社の医療保険に加入していないと、病気の際に治療してもらえません。だから米国では、医療保険は生活する上で必須の保険です。

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