連載の第1回で「新入社員は保険に入るな!:新社会人保険3カ条」を書きました。4月という季節柄、多くの人たちに読んでもらえたようです。
その際読者から、「保険に入るな」というのなら、もう少し具体的に保険を断る際にどのように話をするべきか、という点も書いて欲しかった、とのコメントをいただきました。新入社員は実は、保険営業員の恰好のターゲットです。右も左も分らないうちに保険に入れてしまおう、と虎視眈々と狙われているのです。断るのは簡単ではない、と思っている人が多いようです。
「保険の断り方」をネット検索してみると、実に多くの断り方が見つかります。ただ、通り一遍の断り方では、ベテラン営業員から逆襲されるのがオチです。そこで今回は、私なりの「正しい保険の断り方」を考えてみたいと思います。さまざまな断り方がありますが、ここでは両極端と思われる2つをご紹介しましょう。
もちろん未来永劫、保険を断れ、という訳ではありません。あくまで、社会に出たての新人時代、拙速な決断をしないように、という思いからです。
「ウソも方便」の断り方
「実は親戚に生命保険の営業員がいるので……」
これは大変効果的な断り文句です。
全国津々浦々、保険会社の営業網が張り巡らされています。保険の勧誘を受けずに済む静かな場所は、なかなか見当たりません。ところが、実はひとつだけ安全地帯があります。それが「保険会社」なのです。私は長い間保険会社で働きましたが、他の保険会社からシツコイ勧誘を受けたことがありません。
週末自宅にいると「ピンポーン」と保険セールスが訪問してきます。しかし「保険会社で働いている」と話すと、直ぐに諦めてくれます。ですから確かに、冒頭のような断り文句は効果絶大です。
この話法は、実際に保険会社に勤めていなくても使えます。「ウソも方便」という訳です。似たような断り方には、こんなものも考えられます。
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