新社会人のための、生命保険の「正しい断り方」 効果テキメンの"殺し文句"を使おう

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「先日、同じような保険に加入してしまったばかりなので……」

「実は、○○という病気なのですが……」

しかし、この「ウソも方便」型の断り方は、あまりお勧めできません。やはり「ウソはウソ」だからです。小さなウソをつくことに慣れてしまい、社会人として最も大切な「信用」を失うことになっては大変です。特に新入社員は要注意です。どこまでが方便のウソで、どこからがついてはいけないウソなのか。社会経験の乏しい身では、とても見極められないと思います。

「真剣勝負」の断り方

では正直に断るとしたら、どんな言い方になるでしょうか。

「保険のことはわかりません。きちんと自分で勉強してから考えるようにします」

これは、実にストレートでいいと思います。しかし、敵もさるもの。こうした断り文句へは、ちゃんとした対応マニュアルがあるのです。

「それは偉いですね。そのような方にこそ保険に入ってほしいのです。ぜひ勉強のお手伝いをさせてください。わからないことにお答えするのが私の役目ですから」

ここであなたは、答えに窮してしまいます。

「いえ、いえ……何がわからないのかもわからないレベルなので、自分でゼロから勉強します」

しどろもどろに思い付いたそんな逃げ口上で、何とかその場は切り抜けられるかもしれません。しかしその日から、営業員の訪問に怯える日々が始まります。あなたは営業員に、色々な保険資料を持参してもよい、と言質を与えたのも同然なのですから。

でも、ものは考えようです。この機会に、本気で保険を勉強してはいかがでしょう。

保険の勉強はせいぜい10時間で充分です。図書館で3冊ほど保険の本を借ります。3冊を選ぶ重要なポイントは著者の略歴です。保険会社、保険代理店、その他、現在保険を売って生活している人が書いた本を選んではいけません。しっかりした本でも、バイアスがかかっているおそれがあります。中立的な立場で書かれた本を選ぶことが大切です。その条件を満たした本であれば、だいたいどの本でも3冊読めば保険の基本が分かってしまいます。そして勉強するのは、保険の基本だけで十分なのです。

通勤途上にでも3冊を流し読みしましょう。もし簡単に理解できないとしたら、直ぐにストップして、別の本を探してください。そもそも保険は簡単な仕組みです。簡単なことが難しく書かれているとしたら、それは良い本ではありません。

こうして適切な3冊の本を読めば、必要な保険の基本知識は理解できます。それ以上の知識は、金融や保険の仕事につかない限り、生涯必要がないものです。

そして、もうひとつ。読みながらあなたが感じた素朴な疑問を、メモしておくこともお奨めします。

さあ、この前の営業員がニコニコ顔でやって来ました。どのようにすればいいでしょうか。

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