「ロケット」の正体をどれだけ知っていますか 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

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今回は「ロケット」の蘊蓄100章です(イラスト:3DSculptor / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「ロケット」。昨年、池井戸潤さん原作で、TBS系の連続ドラマ『下町ロケット』のヒットが記憶に新しい人も少なくないだろう。そんなあなたは、ロケットについてどれだけのことを知っていますか。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。

この連載の一覧はこちら

01 ロケットは、人工衛星や探査機などの宇宙機を宇宙空間へと運ぶ「打ち上げ機」

02 ロケットは機体内の推進剤を燃焼することで生じる高圧高温のガスを噴射し、その反動で推力を得る装置

03 打ち上げ機は「Launch vehicle(ローンチヴィークル)」、または「Carrier rocket」とも呼ばれる

04 ロケットによって運ばれる積み荷(人工衛星や宇宙探査機など)は「ペイロード」と呼ばれる

05 「rocket」の語源は、イタリア人技術者ムラトーリが名付けた「rocchetto」(イタリア語で糸巻きの意味)といわれている

06 その名はイタリアで打ち上げられたロケット花火の形状が機織り紡錘に似ていたことに由来する

07 ロケットは「作用・反作用の法則」と「運動量保存の法則」という基本的な科学の法則を利用して飛ぶ

08 ロケット(人工衛星)を地球の周りを回る軌道に乗せるには秒速7.9km(時速28440km)の速度が必要

09 地球の引力を脱出して月や惑星に向かうには、秒速11.2km(時速40320 km)の速度が必要

10 さらに秒速17 kmを超えるスピードまで加速すれば太陽の引力も振り切り太陽系外まで行くことが可能

真空の宇宙空間で燃料を燃やすには?

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11 ロケットは、その使用するエネルギー源により、化学ロケット、電気ロケット、原子力ロケットに分類される

12 化学ロケットは化学反応(燃料の燃焼)で生じる熱エネルギーを利用するもの。一般に「ロケット」といえば化学ロケットをさす

13 電気ロケットは推進剤を電気的に加速して噴射するもので、推力は大きくないため人工衛星や宇宙探査機の軌道修正や姿勢制御に使用されている

14 原子力ロケットは推進剤を原子炉で過熱し噴射するもの。宇宙条約などの制限により実用化されていない

15 ロケットの燃料には固体燃料と液体燃料がある

16 宇宙空間は真空で酸素がないため、ロケットは燃料のほかに酸素を発生させる酸化剤を積んでいる

17 固体燃料ロケットは、固体の燃料と酸化剤を混錬してロケット本体に充填し、使用時にはロケット内部の燃料にそのまま点火するもの

18 液体燃料ロケットは、液体水素と酸化剤(液体酸素)を別々のタンクから燃焼室に送り込んで燃焼させる

19 ロケットの重量の約90%を燃料と酸化剤が占める

20 日本で独自に開発されたペンシル、カッパ、ラムダ、ミューのシリーズは、固体燃料ロケットである

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