「ロケット」の正体をどれだけ知っていますか

思わず人に話したくなる蘊蓄100章

多段式ロケットは、タンクやエンジンを切り離しながら飛ぶ(イラスト : 3DSculptor / PIXTA)

21 多段式ロケットは、燃料を使いきったタンクやエンジン部分を切り離して身軽になりながら飛ぶ

22 ロケットの起源は、火薬の発祥地である中国で、火薬を詰めた筒を矢に取り付け、その爆発力で飛ばす兵器「火箭(かせん)」が作られた12世紀に始まるという説が主流

23 火薬ロケットの技術は13世紀末にはヨーロッパをはじめ世界中で戦争の道具として普及していった

24 日本人が初めてロケットに出合ったのは1592年。文禄の役でロケット式火箭の攻撃を受けた記録がある

25 16世紀には、徳川軍が350本のロケット弾を輸入したことがオランダ船リーフデ号の積載荷物の記録に残る

26 鉄砲や大砲の台頭により、当時制御技術のなかったロケットは16世紀には兵器よりも花火として発達した

27 18世紀末には英国軍のウイリアム・コングリーブが火薬を入れる筒を鉄製にし、軸の安定化など改良を加えた

28 コングリーブ・ロケットは19世紀初頭に英国陸軍で運用され、ナポレオン戦争や米英戦争で用いられた

29 アメリカ国歌の歌詞には「rocket」が登場するが、これはコングリーブ・ロケットを指している

30 1840年には英国で、ロケットをスピンさせて姿勢を安定させるヘール式ロケットを開発。クリミア戦争、南北戦争、日本でも薩英戦争や西南戦争で使用された

液体燃料ロケットの打ち上げに世界で初めて成功

31 近代的なロケットが発明されたのは19世紀後半から

32 19世紀後半、SF作家ヴェルヌがロケットを題材とする小説『地球から月へ』、『月世界へ行く』を発表

33 1897年、ロシアの数学教師コンスタンチン・ツィオルコフスキーが宇宙ロケットの原理を発表した

34 ツィオルコフスキーは人工衛星、多段式ロケット、宇宙ステーションも考案し、「宇宙旅行の父」と呼ばれる

35 「質量比が大きいほど、またガスの噴射速度が大きいほどロケットの速度は速くなる」というツィオルコフスキーの公式は現在もロケット設計の現場で使われている

36 1926年米国で、「近代ロケットの父」ロバート・ゴダードが液体燃料ロケットの打ち上げに世界で初めて成功

37 ヘルマン・オーベルトは1927年にドイツ宇宙旅行協会を結成し、ロケット開発の研究者・技術者を育てた

38 1942年、ドイツのフォン・ブラウンらにより当時世界最大のロケットであり史上初の誘導ミサイルV-2が完成

39 V-2ロケットは第二次世界大戦で利用され、1500発を超えるV-2が2500人以上の命を奪ったといわれる

40 V-2は戦争目的用に開発されたものの、技術上の完成度の高さから近代ロケットの元祖となった

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