「マカロン」の真実をどれだけ知っていますか この蘊蓄100章は意外に奥深い

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今回は「マカロン」の蘊蓄100章です(写真:ふじもりたけし / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「マカロン」。バレンタインデーのお返しで、3月14日のホワイトデーにマカロンを送ろうと思っている男性や、実際にお返しでマカロンをもらったことのある女性もいるだろう。あなたは、マカロンについてどれだけのことを知っていますか。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。

この連載の一覧はこちら

01. マカロンは卵白に砂糖、アーモンドプードルなどを加えて焼き上げた洋菓子

02. マカロンはフランス語でmacaron

03. 語源はイタリア語のmaccherone(薄い生地)

04. マカロンとマカロニは同じ語源をもつといわれている

05. マカロンの発祥の地はイタリア

06. その原型はイタリアのアマレッティという焼菓子

07. アマレッティはピエモンテ州の郷土菓子で、古代ローマ時代から作られていた

08. さらに歴史を遡ると、アーモンドなどの食材とともに伝来したアラブ諸国のお菓子がルーツとも推察される

09. マカロンは16世紀にメディチ家のカトリーヌ・ド・メディシスがアンリ2世のもとに嫁ぐ際、連れてきた菓子職人によりフランスに伝えられたといわれる

10. これを機にマカロンは修道会を通じてフランス各地に広まり、それぞれに地方色を加えて受け継がれた

マカロンのレシピは何種類ある?

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11. フランスのコルムリー修道院では781年にすでにマカロンを作っていたとの説もある

12. フランス全土でマカロンのレシピは250種以上あるともいわれる

13. 17世紀、ロレーヌ地方のナンシーで作られた「マカロン・ド・ナンシー」は表面がひび割れ、平たい形が特徴

14. マカロン・ド・ナンシーは修道院で作られ、別名「スール(修道女)マカロン」とも呼ばれた

15. 18世紀にはセーヌ川上流にあるムランの聖母マリア修道院のマカロンが評判となり、これを求めて皇太子と妃が訪れたほどだった

16. ピカルディ地方アミアンの「マカロン・ダミアン」はジャムや蜂蜜、アーモンドオイル入りでねっとりとした食感

17. コルムリー修道院では、ここでのみ製造が許された秘伝のレシピが受け継がれて有名となり、注文が殺到した

18. その「マカロン・ド・コルムリー」はへそのような独特の形。修道僧のへそをかたどったもの

19. アキテーヌ地方では、甘口のワインを加えて作る「マカロン・サンテミリオン」が知られる

20. 「マカロン・モンモリオン」は卵白と砂糖多めの生地を星型の口金で絞り出して焼いたものでしっとり軟らかい

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