「居酒屋」の真実をどれだけ知っていますか 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

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今回は居酒屋の蘊蓄100です!(写真: jazzman / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「居酒屋」。居酒屋を訪れたことのないビジネスパーソンはほとんどいないだろう。そんなあなたは居酒屋についてどれだけのことを知っていますか。あっという間に身につく、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。

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京都では15世紀には立ち飲み屋が存在

1. 『続日本紀』には、761年に居酒屋風の店が存在していたことが記録されている

2. 京都では、すでに15世紀の室町時代に「下請酒屋」と呼ばれる立ち飲み屋があったと伝えられる

3. 「居酒屋」という言葉が文献に頻繁に登場するようになったのは18世紀頃

4. 酒屋が庶民向けに酒の量り売りを始めたのは江戸時代

5. 酒屋の店先で買ったばかりの酒を人々が立ち飲みするようになり、このサービスを提供する店は「居酒致し候」などと貼紙をした

6. こうして「酒屋に居続けて飲む」ことから「居酒屋」と呼ばれるようになった

7. 16世紀末には神田鎌倉河岸の『豊島屋』が労働者や町人に居酒屋として人気となった

8. 当初の居酒屋の肴は豆腐田楽だった

9. 『豊島屋』は今も神田に店を構える。ただし現在は小売・卸売のみとなっている

10. 当時は上方から輸送された灘や伏見の名酒が好まれ、川越、久喜、千葉、厚木などの地廻り酒もよく飲まれた

11. ほかに当時好まれたつまみは「竹虎」「雪虎」。縞模様の焼き目をつけた厚揚げに青葱をかけたものが竹虎、大根おろしをかけたものが雪虎

12. 続いて煮売屋(煮魚や煮豆など惣菜を売る店)や屋台も居酒屋として発展していく

13. 天保元年(1830年)には江戸市中にある居酒屋は200軒を超えていたという

14. 幕末の居酒屋における升酒一杯の値段は、上等酒十二文、中等酒十文、並等酒六文程度

15. 江戸時代の居酒屋の客はほぼ男性客のみだった

モノ・マガジン10月16日号(10月2日発売)。特集は「スーパースニーカー列伝」「大人の粋なバイクスタイル」「働くカバンPart5」「地方創生:山梨県」などです。上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

16. 明治時代に入るとビールをはじめ洋酒が流入、1899年には銀座に『恵比寿ビアホール』がオープン

17. 1949年に酒類販売自由化を受け、新宿ゴールデン街や福岡中洲の屋台街など各地に飲み屋街が登場

18. 1950年代には居酒屋チェーン店が誕生。『養老乃瀧』、『やぐら茶屋』などが次々とオープン

19. 1970年代には格安居酒屋チェーン時代に突入。『村さ来』『つぼ八』『北の家族』『白木屋』『庄や』などが誕生

20. 紀元前18世紀頃のバビロニア王国の『ハンムラビ法典』には居酒屋についての規定が記されている

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