パスポートの真実をどれだけ知っていますか 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

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海外旅行の必携品であるパスポート。あなたが知っている蘊蓄はいくつある?(写真 : Rina / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。第3回のテーマは「パスポート」。今週末からのシルバーウイークに海外旅行へ出掛ける人もいるかもしれない。そんなアナタはパスポートについてどれだけのことを知っていますか。あっという間に身につく、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。

 

第2回:今こそ知っておきたい「競技場」の真実100章

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1. パスポートは国が発行する国際的身分証明書。

2. 万が一、海外で何かが起こった時、その国の政府に対して必要な保護と援助を要請する重要な公文書でもある。

3. 日本の法令上は「旅券」と呼ばれる。

4. パスポートという言葉は中世フランスで使用された貨物の入出港のための許可証Passeportに由来するという。

5. ローマ帝国時代には、現代のパスポートに類似する渡航証明書が発行されていたとも伝えられる。

日本のパスポート第一号は誰?

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6. 日本では16~17世紀に海外交易を行う船に渡航許可証「朱印状」が発行され、オランダや東南アジアなど外交関係があった国の支配者の保護を受けることができた。

7. 江戸幕府は1866年4月、留学生や商人の海外渡航を認める「海外渡航差許布告」を発令した。

8. これにより奉行所に申請し、今のパスポートにあたる「海外行御印章」の発給を受ければ渡航が可能となった。

9. 日本のパスポート第一号は1866年11月に隅田川浪五郎という「帝国日本芸人一座」の手品師に発給された旅券。

10. 当時の旅券には写真がなかったため、年齢や身長のほか人相も記載されていた。

11. 幕末~明治初期には一定の呼び名がなく、「旅切手」「印章」「免状」などさまざまな名で呼ばれていた。

12. 1878年2月20日、「海外旅券規則」が外務省布達第1号として制定。「旅券」という言葉が政令上初めて使われた。

13. これを記念して、2月20日は「旅券の日」。

14. 外務省はこの日を「旅券を確認する日」として提唱。

15. 外務省外交史料館のロビーには日本で発行された歴代のパスポートが展示されている。

16. 外交史料館で所蔵する現存最古のパスポートは1866年に第三号として発行された亀吉という人物の旅券。

17. 初期のパスポートは通常1回分の旅行の効力しかもたないものだった。

18. 最初にパスポートに写真を貼付したのはイギリスで、1914年に採用。

19. 日本のパスポートに写真が貼付されるようになったのは1917(大正6)年から。

20. 当時のパスポートは1枚の紙からなる賞状型だった。

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