21. 1920年にはパリでパスポートに関する国際会議が開催され、その形態を手帳型に統一する決議が採択された。
22. この決議を受けて、日本のパスポートが現在のような手帳型に変わったのは1926(大正15)年1月1日。
23. 日本で最初の手帳型パスポートは、濃緑色の布でコーティングされた表紙に、「大日本帝國旅券」の文字と菊の紋章が刻印されていた。
24. 1938年には改正が施され、旅券の内ページに印刷されていた菊の紋章にかえて「五七の桐」の紋章が採用された。
表紙には国の紋章を入れる
25. パスポートの表紙には、その国の紋章を入れるのが国際的慣行となっている。
26. 日本のパスポートの表紙に印刷されているのは、国章に代わり慣例的に用いられる菊花紋章の十六一重表菊。
27. 英国のパスポートの表紙にはエリザベス女王の紋章であるライオンとユニコーンの紋章が表示されている。

28. 米国では公式に認めている国章はないが、パスポートの表紙には、事実上の国章とみなされているハクトウワシの国璽が使われている。
29. 日本のパスポートには、一般旅券、公用旅券、外交旅券の3種類がある。
30. 一般旅券には、5年用(濃紺)と10年用(赤)がある。
31. 成人は5年用と10年用のいずれか自由に選択できる。未成年者は容貌の変化が著しいため5年有効のパスポートのみ申請できる。
32. 公用パスポートは緑色。国会議員や公的機関の職員などが公務で渡航する場合に交付される。
33. 外交パスポートは茶色。皇族、外交官、大臣など政府高官が公務で渡航する場合に交付される。
34. 天皇皇后両陛下は、国際慣習上、国家元首という位置づけによりパスポートの所持を必要としない。
35. 日本国民の約4人に1人がパスポートを所持している。
36. 日本のパスポートのサイズはISO規格のB7サイズ。
37. パスポートは縦約125㎜、横約88㎜、1冊あたりの面積は約11,000平方㎜。
38. 現在日本人が所持する有効なパスポートの面積を合計すると東京ドーム7個分以上。
39. 外国に渡航の際、パスポートは1人1冊、0歳の赤ちゃんであっても必要。
40. 子のパスポートの受け取りを親が代理で行うことはできない。名義人が本人であることを確認する必要あり。
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