61. 紛失の原因で最も多いのは、しまい忘れ、誤ってゴミと一緒に捨てた、引っ越し時の紛失など不注意によるもの。
62. 近年は空き巣によるパスポートの盗難被害も増加中。
63. 紛失・盗難で所在不明となったパスポートは、偽変造され不法な出入国や犯罪に利用される場合がある。
64. 被害の例として、名義人の名で銀行口座が開設され犯罪で得られた金銭の受け皿となる、名義人の名で借金や携帯電話の購入契約が行なわれていたなどのケースが多い。
65. 米国では年間30万人分のパスポートが紛失・盗難により所在不明となる。
66. パスポートの紛失または盗難に遭ったら、まず警察署へ届け出。警察の盗難証明書が再発行に必要となる。
67. 海外旅行中に紛失・盗難にあった場合も、領事館・大使館での手続きに警察の盗難証明書が必要。
偽造防止に隠しロゴ
68. パスポートにイスラエルの入国スタンプがあると、中東諸国への入国が拒否される。
69. 日本では2006年3月からICパスポートの交付を開始。ICチップは冊子中央の「DO NOT STAMP THIS PAGE」と記されたプレートに埋め込まれている。
70. ICチップには所持人の顔写真、国籍、名前、生年月日など身分事項情報が記録されている。渡航歴は記録されない。
71. パスポートの顔写真にブラックライトをあてると写真と同じ顔が浮かび上がる。
72. 他のページにもブラックライトをあてると桜の花の模様が現れるなどの偽造防止策が施されている。
73. 偽造防止のため、日本のパスポートには「JAPAN PASSPORT」の隠しロゴが1360個散りばめられている。
74. 日本のパスポートは国立印刷局で印刷・製本される。
75. 製本されたパスポートへの個人データの印刷やIC記録はパスポートセンターや在外公館で行なわれる。

76. エジプト考古学博物館に所蔵されているラムセス2世のミイラが劣化防止措置のため1976年にパリに搬出された際、ミイラにはエジプトのパスポートが発行された。職業欄には「ファラオ」と記入されていたという。
77. 成田空港、羽田空港、関西空港などでは「自動化ゲート」が利用可能。出国前に利用登録をしておくと自動化ゲートでパスポートと指紋の照合により瞬時に出入国手続きが完了するシステム。出入国審査の列に並ばず手続きできる。
78. ドラえもんのひみつ道具に「悪魔のパスポート」がある。このパスポートを提示するとどんな悪事も免罪される。
79. スターバックスの「コーヒーパスポート」は、コーヒー豆を購入するともらえるスタンプシールを貼るスペースやコーヒーの薀蓄など100ページにわたる。
80. 米国統治下にあった時代の沖縄と本土の行き来にはパスポートが必要だった。
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