忙しい大人に勧めたい、激ウマ「だし生活」 「ビーフジャーキーだし」などどれも簡単!

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
だしを巡る冒険&成長物語、ドキュメンタリーエッセイ『だし生活、はじめました。』(祥伝社)。上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

取材をしている中で意外なものから、だしがとれることもわかった。中でもおもしろかったのが、「するめ」と「ビーフジャーキー」だ。

するめは、以前とある和食店で食べた「するめ雑炊」がとてもおいしく、たまたまもらいもののするめが家にあったので、自分でも再現してみた。するめをひたひたの水に漬けて、冷蔵庫でひと晩おくだけ。するめがほどよくやわらかくなり、イカのいいだしが出る。生のイカからは決して出ることのない味。このだしで雑炊を煮込み、具にもするめを刻んで入れ、塩少々で調味。これだけで、味わい深いするめ雑炊の完成。アツアツで、うま味たっぷり。寒い冬の夜には最高だ。

ビーフジャーキーも、これまたもらいものがあったので、興味本位で水に漬けてみた。もう、乾物からだしをとるのがおもしろくなって、乾いた食材を見るとかたっぱしから漬けてみたくなったのだ。

ひと晩おいてみたところ、ジャーキーのだしがしっかりと出ている。肉のうま味がたっぷりで、しょうゆやスパイスも入っているため、かなりスパイシーな味わい。このだしを調味料のように使い、刻みジャーキーと卵でビーフジャーキー炒飯を作ってみたところ、驚愕のうまさ。男子が好きそうなジャンクな炒飯は、なかなかクセになりそうな味わいだ。

忙しい男性にこそおすすめの、だし生活

このように、どっぷりとハマっているだし生活。簡単、おいしい、減塩、体にやさしいなど、いいことずくめ。あまりにもおいしいので、だし生活を始めてから、顆粒だしとだしパックを一度も買っていない。キッチンに残っていた顆粒だしも、使わないので処分してしまったくらいだ。それくらい、自分でとるだしのほうが、比べ物にならないくらいおいしいのだ。

私の周りに、自宅でのラーメン作りにハマっている凝り性な男性が何人かいるのだが(ラーメン作りにハマるのは大抵男性だ)、豚骨や鶏ガラ、魚介、野菜などなど、さまざまな材料からだしをとるため、1杯1万円くらいの超高級ラーメンになっていることも少なくない。というか多い(笑)。ここまでいかなくても、日々の家ごはんにだしを取り入れるだけで、料理が簡単にシンプルになるうえに、確実においしくなる。ちゃちゃっと作った手料理もはるかにグレードアップ。「体にいいことをしている」という実感も確実に得られるため、忙しい男性にこそ、ぜひだし生活を始めてみることを強くおすすめしたい。

だし生活、楽しいですよ!

梅津 有希子 ライター/編集者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

うめつ ゆきこ / Yukiko Umetsu

1976年、北海道生まれ。ヤマハ、FMラジオ局、IT企業、編集プロダクションなどを経て2005年に独立。自身の経験から面白いと感じたことを追求して、多彩なテーマで執筆している。著書に『終電ごはん』(幻冬舎)、『だし生活、はじめました。』(祥伝社)、『吾輩は看板猫である』『高校野球を100倍楽しむ ブラバン甲子園大研究』(文藝春秋)など多数。だし愛好家、高校野球ブラバン応援研究家としても活動している。

梅津有希子 公式サイト / @y_umetsu

公式サイト:umetsuyukiko.com Twitter:@y_umetsu

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事