今晩作りたい「スタンディングねぎ鍋」の秘密 ミルフィーユ鍋に続くトレンド鍋へと拡散中
冬の醍醐味である鍋。暖冬と言われた今冬、12月は通年よりも「鍋」という言葉の検索数は低かったが、1月中旬からぐっと気温が下がると、それに伴い、一気に上昇した。クックパッドニュースでも事前に全国天気や気温を調べ、鍋料理記事の配信タイミングを調整している。
それほど、日本人にとって鍋料理は寒い冬を象徴するメニューだ。そんな鍋料理、実はどのメニューよりも世相を読み解くことができるキーワードとして編集部では注目している。今回はその「鍋」から最近の食トレンドを探ってみたい。
「もつ鍋」が鍋トレンドのパイオニア
昨今、肌寒くなる10月頃から、スーパーにはさまざまな味の鍋つゆの素が並ぶようになった。商品数の多さにびっくりする人も多いだろう。今年はどんな鍋が流行るのか? 各メディアの予測も毎年行われている。
おそらく鍋トレンドのパイオニア的メニューは「もつ鍋」だ。人気に火がついた当時は1992年、バブル経済崩壊後。安いのに食べ応えがあり、コメや麺だけでなくお酒にも合うことから、庶民的なメニューとして爆発的に店舗が増え、同年に流行語大賞も受賞している。今でこそオシャレな店舗もあるが、当時のバブル崩壊という世相にシンクロした庶民的鍋メニューとして注目を浴びた。
そんな「もつ鍋」を発端に、以降毎年、その年ならではのトレンド鍋メニューが出始める。ちゃんこ鍋、豆乳鍋、カレー鍋、トマト鍋、塩レモン鍋……。各食品メーカー、外食店舗も総力を挙げて世に受け入れられる味を追求してきた。その結果、鍋のバリエーションは、年々増えていったのだ。
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