今晩作りたい「スタンディングねぎ鍋」の秘密 ミルフィーユ鍋に続くトレンド鍋へと拡散中

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なぜこれほどまで鍋は味わわれているのだろうか。 寒い時に体が温まるから? 美味しいから? 家族と話しながらひとつの鍋をつつくことでコミュニケーションが生まれるから? 

実はその理由は、鍋が究極の「時短料理」であるからのようだ。2015年9月、クックパッドが実施した「鍋料理に関するアンケート」でも、「あなたはどのような時に鍋料理を作りますか?(回答はいくつでも)」という質問において、「寒い時」に次いで6割が「調理に時間をかけたくない時」と回答した。

野菜を切るだけで準備が完了し、調理は食卓で行える。盛りつけ不要で洗い物も少ない。冬に安い大型野菜の白菜や大根が大量に消費でき、節約にもつながる。女性の社会進出が進み、共働き世帯が増加している現代において、これほどまでに魅力的な要素が詰まったメニューはまれであるといってもよいだろう。

「ミルフィーユ鍋」がヒットしたわけ

豚バラと白菜が基本のミルフィーユ鍋。ネーミングも定着した(上の画像をクリックするとクックパッドのレシピにジャンプします)

そんな中、クックパッドでここ数年圧倒的人気を得ている鍋が「ミルフィーユ鍋」だ。スイーツの名称である「ミルフィーユ」という言葉の後に「鍋」と繋がる意外性にびっくりする人も多いのではないだろうか。

白菜と豚肉を交互に重ね、鍋にきっちりと敷き詰め、だしを加えて煮る。層になった断面がケーキに似たビジュアルから、そう呼ばれている。きっかけは「味の素・ほんだし」のCM。小栗旬が美味しそうに作って食べているシーンも流れたことから人気を博し、ここ数年で一気に定番鍋の仲間入りをした。

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