"食通世代"が、米国の食市場を激変させる! 「ホールフーズ」の次には何が来る?

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スナックといっても、売れるのは栄養価が高いヘルシーなもの

そのスナックも、従来のものとは違います。売れているのはプロテインなどが含まれ栄養価が高いヘルシーなもの。プロテインを含むスナック・バー、ギリシャ・ヨーグルト、フルーツの売り上げも上がっています。

ミンテル社のデータでは、ミレニアルズはスナックを選ぶ基準は、お腹がいっぱいになるものが46%(ミレニアルズ以外32%)よりエネルギーが出る食べものを選ぶのが37%(ミレニアルズ以外20%)。

マルチタスクが当たり前、食べるならよりお腹がいっぱいになってエネルギーが出るスナックを選ぶという、健康とコスパを重んじるミレニアルズの素顔が浮かんできます。

伸びるコンビニフード

そんなミレニアルズの間に人気なのがコンビニです。

日本人から見るとコンビニに新しさは感じられないかもしれませんが。米国ではコンビニフードが注目されています。米国でかつてサンドイッチをといえば、デリでオーダーして作ってもらうのが普通で、すでにパッケージされているものは古くなってパサパサなイメージでした。しかし今やサンドイッチ、サラダ、ブリトーなど、さっと買えてすぐに食べられて、しかもヘルシーで味もまあまあなものが増えています。

値段もファストカジュアルより少し抑えめ。ミレニアルズがコンビニで食べ物を買う頻度はファストカジュアルを上回っているという数字もあります。ニューヨークではここ数年続々オープンしているセブンイレブンがこうした商品を取り揃え、大型ドラッグストアやスーパーも店頭にコンビニ風のフード・コーナーを設置しています。

少し切り口は違いますが、ミレニアルズの食文化が多くの若い起業家を生み出している事にも注目です。

ブルックリンのブッシュウィックといえば、再開発エリアとして注目されているものの、マンハッタンの中心部から行くにはかなり不便な地域。ところがここにあるピザ・レストランが夕食時には1時間半待ちのたいへんな人気を呼んでいます。

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